「教諭」と「教員」、この二つの言葉、日常会話でもよく耳にするけれど、実はどう違うのか、ちょっと自信がない…なんて人もいるかもしれませんね。今回は、そんな「教諭 と 教員 の 違い」を、分かりやすく、そして楽しく解説していきます!

「教員」は広い意味、「教諭」は具体的な役割

まず、一番おおまかな違いから見ていきましょう。「教員」というのは、学校で子どもたちに何かを教える人、という広い意味で使われる言葉です。つまり、先生全般を指す言葉と言えます。一方、「教諭」は、もう少し具体的な役職や資格を持った先生を指す言葉なんです。

例えるなら、「教員」が「乗り物」だとすると、「教諭」は「自動車」や「電車」のような、もっと具体的な種類を表すイメージです。学校で働く先生たちを思い浮かべてみてください。そこには、

  • 授業を担当する先生
  • 給食を配る先生
  • 学校の運営をサポートする先生

など、さまざまな役割の人がいますよね。 この中で、主に授業を担当し、生徒の成長を直接サポートする立場にある先生のことを「教諭」と呼ぶことが多いのです。

「教員」という言葉は、学校の先生だけでなく、予備校の講師や学習塾の先生など、教育に関わる広い範囲の人々を指すこともあります。しかし、「教諭」は、基本的には公立・私立の小・中・高等学校、特別支援学校といった学校に勤務する、正規の教職員を指す場合がほとんどです。

「教諭」になるための道のり

では、具体的に「教諭」とはどのような立場の先生を指すのでしょうか。ここでは、「教諭」という言葉の持つ意味合いを掘り下げていきます。

「教諭」は、正式には「教諭」という名称で任用される、学校教育法で定められた教職員の職名の一つです。この「教諭」になるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。主な条件は以下の通りです。

  1. 大学などを卒業し、教員免許状を取得すること。
  2. 採用試験に合格すること。

このように、「教諭」は、一定の資格と試験を経て、正式に学校に採用された先生、というニュアンスが強いのです。そのため、学校現場では「〇〇先生は教諭です」といった言い方がよくされます。

「教諭」の主な仕事内容は、

担当業務 内容
授業 教科の専門知識を生徒に分かりやすく教える。
学級担任 クラスの生徒たちの生活指導や進路相談など、全体をまとめる。
部活動指導 生徒たちの課外活動をサポートし、成長を促す。

といった、生徒たちの教育に直接関わる重要な役割を担っています。

「教員」はもっと広い言葉

次に、「教員」という言葉について、もう少し詳しく見ていきましょう。先ほども触れましたが、「教員」は非常に広い意味を持つ言葉です。

「教員」という言葉には、以下のような人々が含まれることがあります。

  • 大学教授や准教授
  • 短期大学の講師
  • 高等専門学校の教員
  • 専修学校の教員
  • 幼稚園の先生
  • 保育士

このように、「教員」という言葉は、学校に限らず、教育機関で指導を行う人々全般を指す場合が多いのです。例えば、大学の先生を「大学教員」と呼んだり、予備校の先生を「予備校教員」と呼んだりします。

「教諭」が主に公立・私立の小・中・高等学校などの学校に勤務する正規の教職員を指すのに対し、「教員」は、雇用形態や勤務する教育機関の種類を問わず、教育に携わる人を広く指す言葉なのです。 そのため、「教諭」は「教員」の一種である、と理解すると分かりやすいでしょう。

例えば、学校に勤務している先生でも、

  1. 正規の教諭
  2. 臨時採用の教員
  3. 非常勤講師

など、さまざまな雇用形態があります。これらの人々をまとめて「学校の教員」と呼ぶことは一般的です。

「教員免許状」と「教諭」の関係

「教諭」という職名になるためには、まず「教員免許状」が必須となります。この「教員免許状」について、もう少し詳しく見てみましょう。

教員免許状は、

  • 教育職員免許法に基づき、文部科学大臣が授与する免許状
  • 大学で所定の単位を修得し、卒業することで取得できる

という決まりがあります。この免許状がないと、原則として学校で教壇に立つことはできません。

「教諭」は、この教員免許状を持ち、かつ、学校に正規職員として採用された人を指します。ですので、「教諭」は「教員免許状を持っている人」という前提があるのです。

教員免許状には、

種類 取得できる学校
専修免許状 大学院修了者などが取得。大学での教育などに従事。
一種免許状 大学卒業者が取得。高等学校などで教鞭をとれる。
二種免許状 短期大学卒業者などが取得。中学校や小学校などで教鞭をとれる。

といった種類があり、それぞれ担当できる学校や職務が異なります。

つまり、「教員免許状を取得すること」は、「教諭」という職に就くための第一歩であり、必須条件なのです。

「主幹教諭」や「副校長」との違い

学校には、「教諭」以外にもさまざまな役職があります。「主幹教諭」や「副校長」なども、学校で働く教員の一種ですが、「教諭」とは少し役割が異なります。

「主幹教諭」は、

  • 教諭の中から選ばれる、より責任のある立場
  • 校長や副校長を補佐し、教務や生徒指導の専門性を活かして、他の教諭を指導・育成する役割

などを担います。また、「校長」の指示のもと、学校運営にも参画します。

「副校長」は、

  1. 校長に次ぐ役職
  2. 校長を補佐し、校長が不在の際にはその職務を代行する
  3. 学校全体の運営や管理において、重要な責任を負う

といった役割を持っています。これらの役職に就いている人も、もちろん「教員」ですが、「教諭」とは職務内容や責任の範囲が異なります。

「教諭」は、主に授業や学級担任としての教育活動に専念する側面が強いのに対し、主幹教諭や副校長は、より管理職的な役割を担っていると言えます。

「常勤講師」や「非常勤講師」も「教員」?

学校で働く先生の中には、「常勤講師」や「非常勤講師」という働き方をする方もいます。これらの人々は、「教諭」や「教員」とどのように区別されるのでしょうか。

「常勤講師」は、

  • 正規の教諭が産休や育児休業で不在の場合、または欠員が出た場合などに、一定期間、正規の教諭と同じような業務を担当する
  • 「教員免許状」を持っていることがほとんど

という特徴があります。正規の教諭ではないものの、学校の教員として教育活動を行います。

一方、「非常勤講師」は、

  1. 週に数時間だけ、特定の教科の授業を担当するなど、限られた時間だけ勤務する
  2. 複数の学校で掛け持ちして働くことも多い
  3. 専門分野の知識を活かして、生徒たちに多様な学びの機会を提供する

という働き方です。こちらも「教員免許状」を持っている方が多いですが、必ずしも必要ではない場合もあります。

これらの講師の方々も、広義には「教員」に含まれます。しかし、正規の「教諭」とは雇用形態や任用期間、職務の範囲が異なります。 学校現場で「教員」という言葉を使う場合は、正規の教諭だけでなく、これらの講師の方々も含めた、学校で教育に携わる人々全体を指すことが多いのです。

まとめ:「教諭」は「教員」の中の具体的な職名

ここまで、「教諭」と「教員」の違いについて、さまざまな角度から見てきました。改めて、それぞれの言葉の意味を整理してみましょう。

「教員」は、学校や教育機関で指導を行う人々全般を指す、非常に広い言葉です。大学教授から、幼稚園の先生、学習塾の講師まで、教育に関わる幅広い職業の人々が含まれます。

一方、「教諭」は、主に公立・私立の小・中・高等学校などに勤務する、正式な資格と採用試験を経て任用された正規の教職員の職名です。授業を担当し、生徒の学級担任を務めるなど、生徒たちの教育に直接責任を持って関わります。

つまり、

  • 「教諭」は「教員」という大きな枠組みの中の、具体的な職名の一つ
  • 「教諭」は「教員」であると言えるが、「教員」がすべて「教諭」であるとは限らない

ということです。例えば、大学の教授は「教員」ですが、「教諭」ではありません。しかし、中学校の先生は「教諭」であり、もちろん「教員」でもあります。

この違いを理解しておくと、ニュースや学校からの案内などで、言葉の意味をより正確に把握できるようになりますね。

今回の解説で、「教諭 と 教員 の 違い」について、スッキリしていただけたら嬉しいです!

このように、「教諭」と「教員」という言葉は、似ているようでいて、その範囲や意味合いには違いがあります。どちらも教育に欠かせない大切な存在ですが、使われる場面や指し示す対象を理解することで、より正確に言葉を使い分けることができます。

学校で働く先生たちのことを考えるとき、彼らがどのような立場で、どのような役割を担っているのかを想像してみると、さらに教育への理解が深まるかもしれませんね。

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