ビジネスの世界でよく耳にする「損益」と「利益」。これらは似ているようで、実は意味が違うんです。「損益 と 利益 の 違い」をしっかり理解することは、会社やお店の経営状況を把握する上でとっても大切。この違いを知ることで、ビジネスの未来が見えてきますよ!
損益 と 利益 の 分かりやすい基本
まず、「損益」とは、ある一定期間(例えば1ヶ月や1年)における、会社やお店の「収入」と「支出」の差額のこと。収入が支出より多ければ「黒字」、少なければ「赤字」となります。つまり、単にお金が増えたか減ったか、という全体像を示す言葉なんです。
一方、「利益」は、もう少し具体的な「儲け」を表す言葉。収入から、その収入を得るためにかかった「経費」を差し引いた金額です。例えば、お店で商品を売って得たお金(収入)から、その商品を仕入れるのにかかったお金(経費)や、お店の家賃(経費)などを引いたものが「利益」になります。
この「損益」と「利益」の違いを理解することは、ビジネスの健康状態を正確に把握するために不可欠です。 損益が黒字でも、利益が出ていないということもありえますし、逆に損益が赤字でも、一時的な投資などが原因で、将来的に大きな利益を生み出す可能性もあります。
- 損益: 収入と支出のトータルの差額(黒字 or 赤字)
- 利益: 収入から経費を差し引いた「儲け」
「利益」の種類を知ろう!
「利益」と一口に言っても、実はいくつかの種類があります。これらを理解すると、会社がどのように儲けているのか、もっと深く分かりますよ。
一番分かりやすいのが「売上総利益」。これは、商品の売上から、その商品を仕入れるのにかかった「売上原価」を差し引いたものです。お店で例えるなら、商品をいくらで仕入れて、いくらで売ったか、その差額ですね。
次に「営業利益」。これは、売上総利益から、お店を運営するためにかかる「販管費(販売費及び一般管理費)」を差し引いたものです。販管費には、お店の家賃、店員さんの給料、広告費などが含まれます。この営業利益は、会社の本業での儲け具合を見るのに重要です。
さらに、これらに「営業外収益」(例えば、銀行にお金を預けて得た利息など)を足したり、「営業外費用」(例えば、銀行から借りたお金の利息など)を引いたりすると、「経常利益」になります。これは、普段の事業活動だけでなく、副次的な活動も含めた、継続的に得られる儲けと言えます。
最後に、「純利益」。これは、経常利益から、さらに税金などを差し引いた、最終的な会社の儲けのことです。この純利益が、株主への配当や、将来の事業への投資などに使われます。
損益計算書(P/L)で確認!
会社のお金の動きをまとめた書類に「損益計算書」というものがあります。これは、先ほど説明した「損益」や「利益」が、どのように計算されているのかを詳しく見ることができる資料です。略して「P/L」とも呼ばれます。
損益計算書を見ると、まず「売上高」が一番上に書かれています。これが会社の収入の全体像です。
次に、そこから「売上原価」が引かれて「売上総利益」が出ます。これが最初の「儲け」ですね。
さらに「販管費」が引かれて「営業利益」が出ます。ここで、本業でどれだけ儲かっているかが見えてきます。
そして、「営業外収益」と「営業外費用」の調整を経て「経常利益」が計算され、最後に税金などを差し引いて「当期純利益」が算出される、という流れになっています。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 売上高 | 会社の収入の合計 |
| 売上原価 | 商品を仕入れるのにかかった費用 |
| 売上総利益 | 売上高 - 売上原価 |
| 販管費 | お店の運営にかかる費用(家賃、給料など) |
| 営業利益 | 売上総利益 - 販管費(本業の儲け) |
キャッシュフローとの関係
「損益」や「利益」と聞くと、どうしてもお金の出入りをイメージしやすいですが、実は「利益」が必ずしも「手元のお金」の増減と一致するわけではありません。ここで重要になるのが「キャッシュフロー」です。
キャッシュフローとは、会社に入ってくるお金(キャッシュイン)と、会社から出ていくお金(キャッシュアウト)の流れのこと。損益計算書では、まだ実際にはお金が動いていない取引(例えば、売掛金や買掛金)も収益や費用として計上されている場合があります。
例えば、商品を売ったけれど、まだ代金が支払われていない場合、損益計算書上は売上が計上されて「利益」が出ていることになります。しかし、実際にはまだお金は入ってきていないので、手元のお金は増えていない、という状況が起こりえます。
このように、会社の経営状況を正確に把握するには、損益計算書だけでなく、キャッシュフロー計算書も合わせて見ることが大切です。
- 売上計上 ≠ 入金: 商品を売っても、まだお金がもらえていない場合がある。
- 費用計上 ≠ 支払い: 請求書が届いても、まだお金を払っていない場合がある。
損益と利益、どちらが大事?
「損益」と「利益」、どちらがより重要かという問いには、状況によって答えが変わってきます。しかし、一般的には「利益」の方が、会社の「儲け」という実質的な成果をより正確に示していると言えます。
会社が存続し、成長していくためには、最終的に「利益」を出し続けることが不可欠です。利益が出ていれば、それを元手に新しい商品開発をしたり、設備投資をしたり、社員の給料を上げたりすることができます。
一方、「損益」は、その期間の収支のバランスを見るための指標。一時的に赤字になったとしても、それが将来の大きな利益につながる投資であれば、必ずしも悪いことではありません。例えば、新しい工場を建てるために大きな支出があった場合、その期間の損益は悪化しますが、長期的に見れば生産性が向上し、利益増加につながる可能性があります。
ですから、 短期的な収支のバランスを示す「損益」と、実質的な「儲け」を示す「利益」の両方を、バランスよく見ていくことが大切です。
まとめ:ビジネスの羅針盤を手に入れよう!
「損益」と「利益」の違い、そしてその種類について、ご理解いただけたでしょうか?
損益は、収入と支出のトータルの差額で、会社の全体的な収支状況を示します。一方、利益は、収入から経費を差し引いた「儲け」のこと。さらに、売上総利益、営業利益、経常利益、純利益と、様々な種類の利益があります。
これらの違いを理解することは、会社の健康状態を診断する上で、まるで医者が聴診器を当てるように、ビジネスの心臓の音を聞くことに似ています。損益計算書やキャッシュフロー計算書といったツールを使いこなすことで、会社の現在地と目指すべき未来が、よりクリアに見えてくるはずです。
この知識を武器に、ビジネスの世界をさらに楽しんでいきましょう!