「派遣社員」と「パート」って、どちらも「正社員じゃない働き方」ということはわかるけど、具体的に何が違うの?と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。今回は、そんな 派遣社員とパートの違い を分かりやすく解説していきます。

雇用主と指揮命令者の違い

派遣社員とパートの最も大きな違いは、 誰と雇用契約を結び、誰の指示を受けて働くか という点です。派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の会社の指示を受けて働きます。一方、パートは、勤務先の会社と直接雇用契約を結び、その会社の指示を受けて働きます。

つまり、派遣社員は「二重の契約」というイメージです。派遣会社という「派遣元」と契約し、派遣先という「職場」で働くのです。

この違いは、以下のような点で影響してきます。

  • 給与や福利厚生: 派遣社員は派遣会社から、パートは勤務先から受け取ります。
  • 仕事の探し方: 派遣社員は派遣会社の担当者と相談して仕事を見つけますが、パートは自分で求人を探して応募します。
  • トラブル時の対応: 派遣社員は派遣会社に相談できますが、パートは基本的には勤務先と直接やり取りします。

仕事内容と期間の柔軟性

派遣社員とパートでは、任される仕事の内容や働く期間にも違いが見られます。派遣社員は、派遣会社が持つ求人の中から、自分のスキルや希望に合った仕事を選びます。そのため、 専門的なスキルを活かしたり、特定のプロジェクトに参加したりする機会が多い 傾向があります。

また、派遣社員の多くは「有期雇用」であり、契約期間が決まっています。これにより、様々な職種や企業を経験するチャンスが広がります。例えば、以下のような働き方が考えられます。

  1. 短期プロジェクトに参加してスキルアップ
  2. 未経験の職種に挑戦して適性を見る
  3. 自分のライフスタイルに合わせて期間を区切って働く

一方、パートは、比較的決まった業務を、継続的に行うことが多いです。もちろん、パートでも様々な仕事がありますが、派遣社員ほど多様な職種やプロジェクトへの参加が前提となっているわけではありません。

契約形態と安定性

派遣社員とパートの契約形態は、それぞれ異なります。派遣社員は、派遣会社との「労働者派遣契約」に基づき、派遣先で就業します。この契約は、通常、一定期間(数ヶ月~数年)で更新されることが多いです。

パートの契約形態は、勤務先との「直接雇用契約」となります。雇用期間については、パートでも有期の場合と無期の場合があり、求人ごとに確認が必要です。

安定性という点では、パートの方が直接雇用であるため、 長期的に同じ職場で働きやすい というメリットがあります。しかし、派遣社員でも、更新が繰り返されれば長期間同じ職場で働くことも可能です。

雇用形態 雇用主 指揮命令者 契約期間
派遣社員 派遣会社 派遣先企業 有期(更新あり)が多い
パート 勤務先企業 勤務先企業 有期または無期

福利厚生と社会保険

派遣社員とパートでは、受けられる福利厚生や社会保険の加入条件が異なる場合があります。派遣社員は、雇用されている派遣会社が提供する福利厚生(有給休暇、各種保険など)を利用できます。 社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)への加入は、一定の条件を満たせば派遣会社を通じて行われます。

パートの場合、社会保険への加入は、勤務先の規定や労働時間によって決まります。週の労働時間や月収によっては、社会保険に加入できない場合もあります。また、福利厚生についても、勤務先企業独自のものが適用されます。

どちらの働き方でも、働く上での安心感を得るためには、加入条件や利用できる制度について事前に確認することが大切です。

キャリアパスとスキルアップ

派遣社員は、様々な企業や職種を経験することで、幅広いスキルを身につけ、キャリアアップにつなげることができます。派遣会社によっては、キャリア相談やスキルアップのための研修制度を用意している場合もあります。

パートは、多くの場合、特定の職務を継続して行うため、その分野での専門性を深めることができます。もし、パートとして働きながらキャリアアップを目指すのであれば、 仕事を通じて得た経験やスキルを、次に活かせるような目標設定 が重要になります。

時給と給与体系

時給や給与体系も、派遣社員とパートで違いがあります。一般的に、派遣社員は時給制が多く、専門スキルや経験が評価されて高めの時給が設定されることもあります。

パートの給与体系は、時給制が中心ですが、勤務先によっては日給制や月給制の場合もあります。また、パートの場合、昇給や賞与の有無は、勤務先企業の規定によります。

仕事の探し方と選択肢

仕事の探し方においても、両者には違いがあります。派遣社員は、派遣会社の求人サイトや担当者を通じて仕事を探します。 自分一人で企業に直接アプローチするのではなく、派遣会社が間に入ってくれる ため、求人を探す手間が省けたり、自分に合った求人を紹介してもらえたりするメリットがあります。

パートは、求人情報サイトやハローワーク、知人の紹介などを通じて、自分で直接企業に応募します。自分の希望する勤務地や時間帯で、働きたい企業を自由に選ぶことができます。

このように、派遣社員とパートには、雇用主、指揮命令者、仕事内容、契約期間、福利厚生、キャリアパス、仕事の探し方など、様々な違いがあります。ご自身のライフスタイルやキャリアプランに合わせて、最適な働き方を選んでいきましょう。

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