「刑事」と「民事」、なんとなく耳にしたことはあるけれど、具体的に何が違うのか、はっきりとは分からない…そんな風に思っていませんか? この記事では、「刑事 と 民事 の 違い」を、10年生でも理解できるように、例を交えながら楽しく解説していきます。
事件の当事者と目的が違う! 刑事 と 民事 の 違い
まず、一番分かりやすい「刑事 と 民事 の 違い」は、誰が、何のために争うのか、という点です。 刑事事件というのは、国(検察官)が、法を犯した人(被疑者・被告人)を罰するために訴えることです。一方、民事事件は、個人や企業などが、お互いの権利や義務について争い、解決を図ることなんですよ。
例えば、誰かがお店で万引きをしたとします。これは、法律で禁止されている行為なので、国がその人を罰しようとします。これが刑事事件です。一方、友達とお金を貸したのに返してもらえない、という場合は、お金を貸した人が、返してほしいと相手に訴えます。これは、国が罰するのではなく、お金を返してもらうという目的ですから、民事事件になります。
この違いを、もう少し具体的に見てみましょう。
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刑事事件
- 当事者: 検察官(国) vs 被疑者・被告人
- 目的: 法を犯した者を罰すること
- 例: 窃盗、傷害、詐欺
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民事事件
- 当事者: 個人・企業など(原告 vs 被告)
- 目的: 権利の実現、損害の賠償、契約の履行など
- 例: 貸金返還、損害賠償、離婚
裁判になったらどうなる? 刑事 と 民事 の 違い
裁判になった場合も、「刑事 と 民事 の 違い」は明確です。刑事事件の裁判では、検察官が「この人は罪を犯しました」と証拠を示して主張し、被告人は無実を主張したり、罪を認めたりします。裁判所は、検察官の主張と被告人の主張を聞いて、最終的に有罪か無罪かを判断します。
一方、民事事件の裁判では、原告(訴える側)が「相手は約束を守らなかった」「損害を与えられた」などと主張し、被告(訴えられる側)はそれに反論します。裁判所は、どちらの主張が正しいか、証拠に基づいて判断し、例えば「お金を返せ」「損害を賠償しろ」といった判決を下します。
裁判での流れを、簡単な表にしてみましょう。
| 刑事事件 | 民事事件 | |
|---|---|---|
| 裁判官の役割 | 有罪か無罪かを判断 | どちらの主張が正しいかを判断 |
| 判決の内容 | 懲役、罰金など(刑罰) | 金銭の支払い、物の引き渡しなど(権利の実現) |
証拠の集め方にも違いがある!
「刑事 と 民事 の 違い」は、証拠の集め方にも現れます。刑事事件では、警察や検察官が中心となって、犯人が法を犯した証拠を集めます。これは、国の権限として行われるので、強制的に証拠を集めることもあります。例えば、令状を取って家宅捜索をしたり、事情聴取をしたりするなどです。
これに対して、民事事件では、基本的に当事者自身が証拠を集める必要があります。自分で集められない場合は、裁判所に「証拠調べ」を申し出て、相手に書類の提出を求めたり、証人に証言をしてもらったりします。これは、国が強制的に証拠を集めるのではなく、あくまで当事者同士の話し合いや主張に基づいて進められるからです。
民事事件で集める証拠の例としては、以下のようなものが挙げられます。
- 契約書や領収書などの書類
- メールやLINEのやり取り
- 写真や動画
- 証人の証言
起こる可能性のある結果も違う!
「刑事 と 民事 の 違い」は、事件が解決した時に起こる結果にも影響します。刑事事件で有罪となると、刑罰が科せられます。これには、懲役刑や禁錮刑、罰金刑などがあります。これらの刑罰は、個人の自由を制限したり、財産を没収したりするなど、重い結果を伴うことがあります。
一方、民事事件で訴えられた側が敗訴した場合、主に金銭の支払いや、約束したこと(例えば、建物を引き渡すなど)を行うことが命じられます。つまり、相手に与えてしまった損害を賠償したり、約束を果たしたりすることが目的となります。刑事事件のような、個人の自由を奪うような結果にはなりません。
それぞれの結果をまとめると、以下のようになります。
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刑事事件の結果:
- 有罪 → 刑罰(懲役、罰金など)
- 無罪 → 釈放、前科はつかない
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民事事件の結果:
- 敗訴 → 損害賠償、契約の履行など
- 勝訴 → 相手からの賠償や履行
手続きの進め方にも違いがある!
「刑事 と 民事 の 違い」は、手続きの進め方にも表れます。刑事事件は、まず警察が事件を捜査し、検察官が起訴するかどうかを判断します。起訴されれば、裁判が始まります。裁判は、一定の期間内に集中的に行われることが多く、スピード感があります。
対して、民事事件は、まず当事者同士で話し合い(示談交渉)を試みることが一般的です。示談がまとまらなければ、裁判所に訴訟を提起します。民事裁判は、証拠集めや当事者の主張の整理に時間がかかることが多く、数ヶ月から年単位でかかることも珍しくありません。また、調停や和解といった、裁判外での解決方法も多く用いられます。
手続きの主な流れを比較してみましょう。
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刑事事件の流れ:
- 捜査(警察・検察)
- 起訴
- 裁判
- 判決
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民事事件の流れ:
- 示談交渉
- (示談不成立なら)訴訟提起
- 裁判(または調停・和解)
- 判決(または調停成立・和解成立)
関わる専門家も違う!
「刑事 と 民事 の 違い」によって、頼ることになる専門家も変わってきます。刑事事件で疑いをかけられたり、起訴されたりした場合は、弁護士に依頼することが一般的です。弁護士は、被告人の権利を守り、有利な弁護活動を行います。
民事事件の場合は、当事者自身が交渉を進めることもありますが、複雑なケースや、相手との交渉がうまくいかない場合は、弁護士に依頼します。弁護士は、法律の専門家として、権利を守るためのアドバイスをしたり、裁判での代理人となったりします。
それぞれの事件で頼れる専門家は以下の通りです。
| 事件の種類 | 主な専門家 | 役割 |
|---|---|---|
| 刑事事件 | 弁護士 | 被告人の権利擁護、有利な弁護活動 |
| 民事事件 | 弁護士 | 権利保護、交渉代理、裁判代理 |
まとめ
このように、「刑事 と 民事 の 違い」は、当事者、目的、手続き、結果など、様々な面で見ることができます。どちらの事件も、私たちの生活に深く関わってくる可能性があるので、基本的な違いを知っておくと、いざという時に慌てずに対処できるはずです。この知識が、皆さんの日々の生活で役立つことを願っています!