不動産探しをしていると、「内見」や「内覧」という言葉をよく耳にしますよね。実は、この二つの言葉、意味は似ているようで少し違いがあります。「内見」と「内覧」の違いを理解しておくと、不動産会社とのやり取りもスムーズになり、より後悔のない物件探しができるはずです。今回は、この二つの言葉の違いを、分かりやすく、そして詳しく解説していきます。

「内見」と「内覧」の基本的な違いと重要性

「内見」とは、一般的に、購入や賃貸を検討している物件に実際に足を運び、室内を細かく見学することを指します。部屋の広さ、日当たり、設備の状態、周辺環境などを自分の目で確かめるための重要なプロセスです。「内見」の目的は、資料だけでは分からない建物の実際の状態や雰囲気を把握し、購入・賃貸の意思決定に役立てることです。

一方、「内覧」は、少しニュアンスが異なり、完成したばかりの物件や、購入・賃貸契約を結ぶ前に、関係者(購入者、賃借人、不動産会社、建築業者など)が集まって、物件の最終確認を行う場を指すことが多いです。特に新築マンションなどでは、「内覧会」として、傷や汚れ、不具合がないかなどをチェックする機会が設けられます。 この「内見」と「内覧」の基本的な違いを理解しておくことは、物件探しの初期段階から契約、引き渡しに至るまで、様々な場面で役立ちます。

では、具体的にどのような点が違うのでしょうか。両者の違いを理解するために、いくつかのポイントに分けて見ていきましょう。

  • 目的 : 内見は「購入・賃貸の検討」、内覧は「完成物件の最終確認」。
  • 参加者 : 内見は基本的に「購入・賃貸希望者のみ」、内覧は「関係者全員」。
  • タイミング : 内見は「物件探し中」、内覧は「契約後、引き渡し前」。

「内見」でチェックすべきポイント

「内見」は、物件の魅力を最大限に引き出し、後々「こんなはずじゃなかった…」とならないために、しっかり準備をして臨むことが大切です。ただ部屋を歩き回るだけでなく、計画的にチェックすることで、物件の良し悪しがより明確になります。

内見の際に、ぜひチェックしていただきたいポイントをいくつかご紹介します。

  1. 日当たり・風通し :
    • 時間帯を変えて複数回訪れるのが理想です。
    • 窓を開けて、風の通り具合を確認しましょう。
  2. 設備の状態 :
    • 設備 チェック項目
      キッチン シンク、コンロ、換気扇の動作確認。収納スペースも確認。
      バス・トイレ 水圧、排水、換気扇、暖房・乾燥機能(あれば)の確認。
      エアコン (設置されている場合)リモコンの有無、動作確認。
  3. 収納スペース : 自分の持ち物がどれくらい収納できるか、具体的にイメージしましょう。

これらはあくまで一部ですが、これらのポイントをしっかりと確認することで、物件の実際の住み心地をより具体的にイメージすることができます。

「内覧」の重要性と注意点

「内覧」は、物件の完成度を最終確認する非常に重要な場です。特に新築物件の場合、この内覧会でのチェックが、その後の快適な生活に大きく影響します。もし、ここで見落としてしまうと、後々自分で修理費用を負担することになったり、入居してから不具合に気づいてストレスを感じたりする可能性があります。

内覧会で注意すべき点をいくつか挙げます。

  • 壁・床・天井の傷や汚れ : 目立つ傷はもちろん、小さな凹みやシミなども見逃さずにチェックしましょう。
  • 建具(ドアや窓)の開閉 : スムーズに開閉するか、隙間がないかなどを確認します。
  • 設備の動作確認 : 蛇口から水が出るか、コンセントは正常か、照明はつくかなど、基本的な動作を一つ一つ確認しましょう。

複数人でチェックリストを作り、協力して確認作業を行うのがおすすめです。また、不明な点や気になる点があれば、遠慮せずに担当者に質問し、その場で解決するようにしましょう。

「内見」と「内覧」のタイミングの違い

「内見」と「内覧」では、その実施されるタイミングが大きく異なります。このタイミングの違いを理解することで、それぞれの目的がより明確になります。

まず、「内見」は、物件の購入や賃貸を検討している段階で行われます。つまり、まだ契約をする前に、物件がどのようなものかを自分の目で確かめるための機会です。

  • 物件探し初期 : 気になる物件があれば、すぐに内見の予約を入れます。
  • 複数物件の比較 : 複数の物件を内見し、比較検討します。

一方、「内覧」は、多くの場合、物件の購入や賃貸の契約が成立した後、引き渡しが行われる前に行われます。特に新築マンションや一戸建てでは、「内覧会」という形で、完成した物件の最終的な品質をチェックするために開催されます。

  1. 契約後 : 物件の購入・賃貸契約を済ませた後。
  2. 引き渡し前 : 物件の引き渡しを受ける前に行われる最終確認。

このように、内見は「判断材料集め」、内覧は「最終確認」という位置づけで、タイミングが異なります。

「内見」と「内覧」における参加者の違い

「内見」と「内覧」では、参加するメンバーにも違いが見られます。誰が、どのような立場で参加するのかを理解しておくことで、それぞれの場での役割や期待される行動も変わってきます。

「内見」は、基本的に購入・賃貸を希望する当事者(個人や家族)と、物件を紹介する不動産会社の担当者によって行われます。目的は、あくまで希望者が物件を評価し、購入・賃貸の意思決定を行うことです。

  • 参加者 :
    • 購入・賃貸希望者
    • 不動産会社の担当者

一方、「内覧」(特に新築物件の「内覧会」)では、購入・賃貸希望者に加えて、物件の施工会社や販売会社の担当者も参加することが一般的です。これは、物件の品質について、専門的な視点からの確認や、不具合があった場合の対応などを、直接担当者と話し合うためです。

  1. 参加者 :
    • 購入・賃貸希望者
    • 不動産会社の担当者
    • 施工会社・販売会社の担当者

つまり、内見は「希望者視点」での確認、内覧は「関係者全体での品質確認」という側面が強いと言えます。

「内見」と「内覧」で聞くべきこと、確認すべきこと

「内見」と「内覧」では、それぞれ聞くべきことや確認すべきことが異なります。それぞれの目的に合わせた質問や確認をすることで、より有益な情報を得ることができます。

「内見」の際には、住む上での疑問点を解消することが重要です。例えば、以下のような質問が考えられます。

  • 「この物件の築年数はどれくらいですか?」
  • 「周辺の騒音は気になりますか?(特に昼夜)」
  • 「インターネット回線はどの会社が利用できますか?」
  • 「ゴミの収集場所や曜日は決まっていますか?」
  • 「ペットの飼育は可能ですか?」

「内覧」の際には、物件の不具合や品質に関する専門的な確認が中心となります。以下のような点を重点的に確認しましょう。

  1. 建具の歪みや傷 : ドアがしっかり閉まるか、枠に歪みはないか。
  2. 壁・床・天井の仕上げ : クロスの剥がれ、フローリングの傷、シミ、ひび割れなど。
  3. 水回りのチェック :
    箇所 確認項目
    キッチン 水漏れ、排水の詰まり、換気扇の音。
    浴室 換気扇の動作、水漏れ、カビの有無。
    トイレ 水漏れ、ウォシュレットの動作(あれば)。
  4. コンセント・スイッチ : 正常に動作するか。

どちらの場においても、曖昧な返答で済ませず、納得いくまで確認することが大切です。

「内見」と「内覧」の服装と持ち物

「内見」や「内覧」の際に、どのような服装で行けば良いか、何を持っていけば良いか迷う方もいるかもしれません。服装や持ち物も、それぞれの場をより有意義にするためのポイントです。

「内見」では、動きやすい服装がおすすめです。物件の隅々まで確認するために、しゃがんだり、手を伸ばしたりすることがあります。また、物件によっては、建物の外観や周辺環境も確認するため、歩きやすい靴が良いでしょう。持ち物としては、不動産会社の資料、筆記用具、メジャー、カメラ(スマートフォン)があると便利です。

  • 服装 : 動きやすいカジュアルな服装。
  • : 歩きやすい靴。
  • 持ち物 :
    • 不動産会社の資料
    • 筆記用具
    • メジャー(部屋のサイズを測るため)
    • カメラ(スマートフォン)(気になった点を記録するため)

「内覧」は、完成した物件の最終確認という性質上、少し丁寧な服装を心がけると良いでしょう。ただし、あくまで物件のチェックが目的なので、過度に気負う必要はありません。持ち物としては、「内見」と同様に、資料や筆記用具、カメラに加えて、気になる点を指摘するためのチェックリストがあると便利です。

  1. 服装 : 清潔感のある、ややフォーマルな服装。
  2. : 室内を汚さないような、きれいな靴。
  3. 持ち物 :
    • 購入・賃貸契約書
    • チェックリスト
    • カメラ(スマートフォン)
    • (必要であれば)印鑑

これらの準備をしておくことで、スムーズかつ効率的に確認作業を進めることができます。

「内見」と「内覧」の違い、そしてそれぞれのポイントを理解することで、不動産探しがより具体的で、確実なものになります。物件選びは人生の大きなイベント。しっかりと準備をして、理想の住まいを見つけてくださいね!

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