「ぶつけた!」と思った時、それが単なる「打撲」なのか、それとももっと深刻な「骨折」なのか、迷うことがありますよね。 打撲 と 骨折 の 違い を正しく理解しておくことは、怪我の程度を把握し、適切な処置を早期に行うために非常に重要です。

痛みの感覚と腫れの様子で見る、打撲と骨折の初期症状

まず、一番の違いは痛みの種類です。打撲の場合は、ぶつけた瞬間に「ズン」とした鈍い痛みを感じることが多いですが、骨折の場合は、骨が折れる「パキッ」とした音や、骨がきしむような鋭い痛みを感じることがあります。もちろん、骨折でも痛みが少ない場合もありますので、これだけで判断するのは難しいことも。

次に、腫れ方にも特徴があります。打撲では、ぶつけた箇所が赤くなり、少し腫れる程度ですが、骨折の場合は、内出血が起こりやすく、広範囲にわたって腫れ上がることがあります。また、打撲では患部を動かせる範囲も比較的広いですが、骨折の場合は、折れた骨がずれることで、患部を動かすことが極端に困難になったり、全く動かせなくなったりします。

痛みが激しく、腫れがひどく、患部を動かせない場合は、骨折の可能性が高い と考えられます。しかし、自己判断は危険なので、専門医の診断を受けることが最も確実な方法です。

  • 打撲の主な症状:
    1. 鈍い痛み
    2. 赤み、軽い腫れ
    3. 患部を動かせる
  • 骨折の主な症状:
    1. 鋭い痛み、骨がきしむような音
    2. 広範囲の腫れ、内出血(あざ)
    3. 患部を動かせない、または極端に困難

見た目と触った感触、事故の状況から推測する

怪我をした時の状況も、打撲か骨折かを推測する上で大切な手がかりになります。例えば、軽い転倒でどこかをぶつけた程度であれば、打撲の可能性が高いでしょう。しかし、高いところから落ちたり、強い衝撃を受けた場合は、骨折を疑う必要があります。

見た目では、皮膚の色や形状の変化も注目です。打撲では、ぶつけた部分が青あざになることがありますが、骨折の場合は、皮膚が裂ける「開放骨折」といって、骨が皮膚を突き破ってしまうこともあります。また、骨折していると、患部が不自然な形に変形しているように見えることもあります。

触った感触も重要です。打撲の場合は、ぶつけた箇所が熱を持ったり、皮膚の下にしこりを感じたりすることがあります。一方、骨折の場合は、患部を軽く押さえただけでも激しい痛みを感じたり、骨がずれているような感覚を覚えたりすることがあります。

項目 打撲 骨折
衝撃の強さ 比較的軽い 強い衝撃、高い場所からの落下など
見た目の変化 赤み、あざ 腫れ、変形、開放骨折の可能性
触った感触 熱感、しこり 激しい痛み、骨のずれ

機能障害の有無:動かせるか、体重をかけられるか

怪我をした部分の「機能」がどれくらい失われているかも、打撲と骨折の違いを見分ける上で重要なポイントです。打撲の場合、痛みはあっても、その部位をある程度動かすことができたり、体重をかけたりすることが可能な場合が多いです。

しかし、骨折の場合は、折れた骨の安定性が失われるため、患部を動かすことが極端に困難になったり、体重をかけると激しい痛みが走ったり、全く体重を支えられなくなったりすることがあります。例えば、足の骨を骨折した場合は、歩くことができなくなります。

痛みの持続性と変化:時間経過でどうなる?

怪我をしてからの時間経過とともに、痛みがどのように変化するかも、打撲と骨折の違いを示すことがあります。打撲の痛みは、時間の経過とともに徐々に和らいでいく傾向があります。もちろん、強い打撲の場合は長引くこともありますが、基本的には悪化することは少ないです。

一方、骨折の場合、初期の鋭い痛みは多少落ち着いたとしても、患部を動かしたり、体重をかけたりすると、再び強い痛みが生じることがあります。また、骨折が進行したり、ずれが生じたりすると、痛みがさらに増すことも考えられます。

痛みが時間とともに強くなる、あるいは特定の動作で必ず激しく痛む場合は、骨折の可能性を疑うべきです。

しびれや感覚の異常:神経への影響

打撲では、通常、しびれや感覚の異常は起こりにくいです。しかし、骨折の場合、折れた骨の破片が神経を圧迫したり、傷つけたりすることで、しびれやピリピリとした感覚、麻痺などを感じることがあります。これは、神経がダメージを受けているサインなので、見逃さないようにしましょう。

患部の熱感と冷感:血流の変化

打撲では、炎症によって患部が熱を持つことがありますが、骨折の場合は、血流が滞ることで、患部が冷たく感じられることがあります。ただし、これはあくまで目安であり、必ずしも当てはまるわけではありません。

注意すべき「ひび」:軽度な骨折のサイン

骨折といっても、骨が完全に真っ二つに折れるものばかりではありません。「ひび」が入った状態も、立派な骨折です。ひびの場合、痛みや腫れは比較的軽度なことが多く、打撲と間違えやすいこともあります。しかし、放置すると痛みが続いたり、場合によっては完全に折れてしまう可能性もあります。

「ひび」であっても、専門医の診断と適切な処置が必要 です。見た目では分かりにくいことも多いので、少しでも疑わしい場合は、医療機関を受診しましょう。

まとめ:迷ったら専門家へ!

打撲と骨折の違いは、痛みの種類や強さ、腫れの程度、患部の動きやすさ、そして怪我をした状況など、いくつかの要素を総合的に見て判断することが大切です。しかし、素人が正確に判断するのは難しい場合も少なくありません。 少しでも「おかしいな?」と感じたら、迷わず整形外科などの専門医を受診しましょう。 早期に適切な診断と治療を受けることが、早期回復への一番の近道です。

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