「所得」と「収入」、この二つの言葉、あなたはきちんと区別できますか? 実は、この「所得 と 収入 の 違い」を理解することは、自分のお金について正しく理解するための第一歩なんです。なんとなく似ているようで、全く違う意味を持っているんですよ。今回は、この二つの違いを分かりやすく解説していきますね!

収入は「入ってくるお金」、所得は「実際に使えるお金」

まず、一番分かりやすいのは「収入」です。収入というのは、文字通り「入ってくるお金」のこと。例えば、お給料やアルバイト代、お店での売り上げなどがこれにあたります。これが、あなたの財布に「入ってきた」金額です。 この収入の金額が、どれだけたくさんあるかは、その人の経済状況を考える上でとても大切です。

一方、「所得」は、収入から「経費」や「控除」を差し引いた、実際に手元に残る「利益」や「儲け」のようなものです。会社員の場合、お給料(収入)から税金や社会保険料などが引かれたものが「手取り」となり、これが所得に近い考え方になります。自営業の場合は、売上(収入)から、お店をやるためにかかった費用(経費)を引いたものが所得になります。

つまり、

  • 収入 :入ってきたお金の総額
  • 所得 :収入から必要経費などを差し引いた、実質的な利益

という違いがあるんです。この違いを理解することで、税金の話などがぐっと分かりやすくなりますよ。

収入の種類:どこからお金が入ってくる?

収入には、色々な種類があります。大きく分けると、次のようなものがあります。

  1. 給与所得 :会社員やパート・アルバイトとして働いて得るお給料。
  2. 事業所得 :自分で事業を営んで得た利益。例えば、お店の売上から経費を引いたもの。
  3. 不動産所得 :アパートやマンションなどを貸して得た家賃収入。
  4. 一時所得 :懸賞や宝くじの当選金、生命保険の満期保険金など、臨時で入ってきた収入。

このように、収入を得る源泉によって、さらに細かく分類されているのです。

所得の計算:収入から何が引かれるの?

所得を計算する際には、収入から様々なものを差し引く必要があります。これは、収入の種類によって計算方法が異なります。

収入の種類 差し引かれるもの(経費など) 計算される所得
給与所得 給与所得控除 給与所得
事業所得 事業を行うためにかかった経費(仕入れ、家賃、人件費など) 事業所得

給与所得者の場合、会社が代わりに税金などを計算してくれることが多いですが、自分で確定申告をする場合は、これらの経費をしっかりと把握しておくことが重要です。

給与所得:「手取り」と「額面」の違い

会社員の方にとって、最も身近な収入は「給与」でしょう。給与明細を見ると、「総支給額」と「手取り額」が記載されていますね。

  • 総支給額(額面) :基本給に残業代や各種手当などを加えた、本来支払われるはずのお金の総額です。これが「収入」にあたります。
  • 手取り額 :総支給額から、所得税、住民税、社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料など)が差し引かれた、実際に銀行口座に振り込まれる金額です。これが「所得」に近いものになります。

つまり、私たちが普段「いくらもらった」と言う時には、この「手取り額」を指すことが多いですが、税金や社会保険料は「総支給額」を基に計算されているのです。この「額面」と「手取り」の違いは、所得と収入の違いを理解する上で、とても分かりやすい例ですね。

事業所得:儲けはいくら?

自営業やフリーランスの方々にとっては、「事業所得」が主な収入源となります。事業所得は、売上から経費を差し引いた「利益」のことです。例えば、パン屋さんなら、パンを売ったお金(売上)から、小麦粉やバターなどの材料費、お店の家賃、電気代、従業員のお給料などを差し引いたものが、事業所得になります。

計算式は以下のようになります。

  1. 総収入金額 :一年間の売上やその他の収入の合計
  2. 必要経費 :事業を行うためにかかった全ての費用
  3. 事業所得 :総収入金額 - 必要経費

つまり、売上が高くても、経費がたくさんかかっていれば、所得は少なくなるということですね。事業を成功させるためには、売上を増やすだけでなく、経費を上手に管理することも大切なのです。

不動産所得:家賃収入の裏側

マンションやアパートを所有して、それを貸し出すことで得られる収入は「不動産所得」と呼ばれます。これも、収入から経費を差し引いたものが所得となります。

  • 収入 :家賃収入
  • 経費 :建物の維持管理費、修繕費、固定資産税、火災保険料、不動産取得税、ローンの金利(元金は経費になりません)など

家賃収入は、一見するとそのまま所得になるように思われがちですが、実際には建物を維持するために様々な費用がかかっています。これらの経費を正確に把握し、所得を計算することが重要です。

一時所得:臨時収入は得する?

「一時所得」というのは、日常生活の範囲を超えた、臨時的・偶発的に得られる所得のことです。例えば、宝くじに当たったり、懸賞で高価な賞品をもらったりした場合などがこれにあたります。

  • 宝くじの当選金 :これは原則として非課税なので、税金はかかりません。
  • 懸賞の賞金や賞品 :これは一時所得として課税される場合があります。ただし、一年間の総収入額から、その賞金を得るためにかかった金額(例えば、懸賞に応募するためのハガキ代など)を差し引いた金額の1/2が課税対象となります。

このように、一時所得は他の所得と少し計算方法が異なり、税金のかかり方も変わってくるのが特徴です。

「所得」と「収入」の違い、そしてそれぞれの意味合いを理解することは、税金や社会保険料、さらには将来の資産形成を考える上で、とても重要な基礎知識です。今回解説した内容を参考に、ぜひご自身のお金について、さらに深く理解を深めてみてくださいね!

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