「日商簿記」と「簿記」って、なんだか似てるけど、一体何が違うんだろう? と疑問に思ったことはありませんか? 実は、 日商簿記 と 簿記 の 違い は、簡単に言うと「主催団体」と「資格」があるかないかの違いなんです。簿記という「技術」と、日商簿記という「資格」を、分かりやすく解説していきますね!
「簿記」という技術の基本
まず、「簿記」そのものについてお話ししましょう。簿記とは、会社のお金の流れを記録し、整理するための「技術」のこと。お店で「いくら仕入れて、いくら売れて、いくら利益が出たかな?」と記録するのと同じようなイメージです。これを専門的に行うのが簿記なんですね。
簿記の目的は、大きく分けて以下の3つがあります。
- 会社の財政状態(どんな資産や借金があるか)を知る
- 会社の経営成績(いくら儲かったか、損したか)を知る
- これらの情報を、他の人(株主さんや銀行さんなど)に分かりやすく伝える
この情報を正確に記録し、分析できる能力は、どんな会社でも必ず必要とされる、とっても大切なスキルなんです。
簿記で使われる主な用語には、以下のようなものがあります。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 資産 | 会社が持っているお金や物(現金、商品、建物など) |
| 負債 | 会社が返さなければいけないお金(借金、買掛金など) |
| 純資産 | 資産から負債を引いた、本当の会社の価値 |
| 収益 | 会社がお金を得ること(売上など) |
| 費用 | 会社がお金を使うこと(仕入れ、給料など) |
「日商簿記」は「簿記」の資格
次に、「日商簿記」についてです。日商簿記は、日本商工会議所というところが実施している「簿記検定」の正式名称なんです。つまり、 日商簿記 と 簿記 の 違い は、簿記という技術を身につけていることを、公的に証明してくれる「資格」があるかないか、という点にあります。
日商簿記検定には、レベルがいくつかあります。
- 3級:基本的な簿記の知識と簡単な仕訳ができるレベル
- 2級:工業簿記も加わり、より実践的な企業の簿記ができるレベル
- 1級:高度な会計知識が求められ、公認会計士や税理士の登竜門とも言われるレベル
日商簿記の試験は、年3回(2月、6月、11月)実施されています。この試験に合格することで、自分の簿記のスキルを客観的に証明できるようになるのです。
日商簿記検定を受けるメリットはたくさんあります。
- 就職・転職活動で有利になる
- 仕事で役立つ知識が身につく
- 自信がつく
日商簿記が重視するポイント
日商簿記は、単に理論を覚えるだけでなく、実際のビジネスで役立つ実践的なスキルを重視しています。そのため、試験問題も、単なる暗記だけでは解けないような、少し考えさせる問題が出題される傾向があります。
日商簿記検定で特に大切にされているのは、以下の点です。
- 正確な仕訳ができるか
- 決算書(会社の成績表のようなもの)を理解できるか
- 企業の状況を分析する基礎知識があるか
これらの能力は、経理担当者だけでなく、営業や企画など、様々な職種で役立つものばかりです。
簿記の学習方法
「簿記」を学ぶ方法は、いくつかあります。自分に合った方法を見つけることが大切です。
- 独学 :市販のテキストや問題集を使って、自分のペースで学習する方法です。費用は抑えられますが、モチベーションの維持が鍵となります。
- 専門学校や予備校 :プロの講師から直接指導を受けられるため、効率的に学習を進められます。質問もしやすく、理解を深めやすいのが特徴です。
- 通信講座 :自宅にいながら、体系的に学習できる方法です。自分の都合に合わせて学習できるのが魅力です。
どの方法を選ぶにしても、まずは基本となる「仕訳」(お金の動きを記録すること)をしっかり理解することが重要です。仕訳が理解できれば、簿記の大部分はマスターできたようなものと言えるでしょう。
日商簿記のレベル別難易度
日商簿記検定のレベルごとに、難易度も大きく異なります。
- 3級 :簿記の基本的な用語や、日常的な取引の仕訳ができれば合格できるレベルです。簿記を初めて学ぶ方にとって、最初の目標となります。
- 2級 :3級の内容に加え、株式会社の決算や、工業簿記(製造業の経理)の知識が求められます。少し難易度は上がりますが、企業の経理の実務にかなり近づきます。
- 1級 :さらに高度な財務諸表論、工業簿記、原価計算、商業簿記の知識が必要となります。合格率は低く、専門的な学習が不可欠です。
まずは3級から挑戦し、ステップアップしていくのがおすすめです。目標を持つことで、学習のモチベーションも維持しやすくなります。
簿記の学習がもたらすメリット
簿記を学ぶことは、資格取得だけでなく、人生にとって様々なメリットをもたらします。 日商簿記 と 簿記 の 違い を理解した上で学習を始めることで、そのメリットをより実感できるでしょう。
具体的には、以下のようなメリットがあります。
- 仕事の幅が広がる :経理はもちろん、営業や企画職でも、お金の知識は強みになります。
- お金の管理能力が向上する :自分の家計管理や、将来の資産形成にも役立ちます。
- 論理的思考力が養われる :数字を追って、原因と結果を分析する力が高まります。
- ビジネスの理解が深まる :企業の仕組みや、世の中のお金の動きが分かるようになります。
これらのスキルは、社会人として、また一人の人間として、成長していく上で非常に役立つものです。
日商簿記と簿記の学習分野
「簿記」という技術には、いくつかの分野があります。日商簿記検定も、これらの分野を網羅するように作られています。
| 分野 | 内容 |
|---|---|
| 商業簿記 | 小売業や卸売業など、商品の売買を行う企業の経理 |
| 工業簿記 | 製造業など、製品を製造する企業の経理。原価計算が重要になる |
| 財務諸表論 | 決算書(貸借対照表、損益計算書など)の作成や分析に関する知識 |
日商簿記3級では主に商業簿記、2級では商業簿記と工業簿記、1級ではこれらに加えて財務諸表論も深く学習します。
それぞれの分野には、さらに細かい項目があります。
- 商業簿記 :仕入・売上、手形、減価償却費、消耗品費など
- 工業簿記 :材料費、労務費、経費、部門費、製造間接費の配賦など
これらの知識を一つずつ身につけていくことが、簿記の学習になります。
日商簿記検定は、これらの学習分野を体系的に学べるように設計されているため、検定合格を目指すことは、効率的な簿記の学習につながります。
まとめると、 日商簿記 と 簿記 の 違い は、「簿記」という普遍的な技術と、それを証明する「日商簿記」という資格試験のこと。どちらも、現代社会で活躍するために非常に役立つスキルです。ぜひ、あなたも簿記の世界に触れてみてください!