進路を考える上で、よく耳にする「志望」と「志願」。どちらも「〜したい」という気持ちを表す言葉ですが、実はそれぞれ意味合いが少し違います。 この「志望 と 志願 の 違い」を理解することは、自分の進みたい道を明確にする上でとても大切です。

「志望」と「志願」、それぞれの意味を深掘り!

まず、「志望」とは、心の中で「こうなりたい」「ここに行きたい」と強く願う気持ちのことです。これは、まだ具体的な行動に移す前の、内面的な願望と言えます。

  • 将来の夢や目標 :例えば、「医者になりたい」「世界中を旅したい」といった、漠然とした将来への憧れも志望に含まれます。
  • 理想とする姿 :どのような大人になりたいか、どんな人生を送りたいか、といった理想像も志望として考えられます。

一方、「志願」は、その「志望」という気持ちを行動に移した状態を指します。具体的に、ある学校や会社、職業などに「応募する」「申し込む」といった意思表示をしたときに使われます。

  1. 具体的な行動 :大学の入学願書を出す、会社の採用試験に応募するなど、形になったものが志願です。
  2. 意思表示 :単に願うだけでなく、「私はここに所属したいです」という意思を明確に伝える行為が志願です。

このように、「志望」は心の奥底にある願い、「志願」はそれを実現するための具体的な一歩、と考えると分かりやすいでしょう。

「志望」と「志願」の使い分け例を見てみよう!

では、実際にどんな場面で「志望」と「志願」が使われるのか、いくつか例を見てみましょう。

例えば、高校生が大学進学を考えるとき、まず「〇〇大学に行きたいな」と心の中で思うのが「志望」です。この「〇〇大学に行きたい」という気持ちが強くなり、実際に受験しようと決めたら、「〇〇大学を志願する」となります。つまり、

  • 「私の 志望 校は早稲田大学です。」(まだ願書は出していないが、行きたい大学として思っている)
  • 「〇〇大学に 志願 しました。」(実際に受験のために願書を出した)

となります。

また、就職活動でも同様です。まず「こんな会社で働きたい」という気持ちが「志望」であり、その会社に履歴書を送ったり、説明会に参加したりする行為が「志願」となります。

このように、 「志望」は内面的な願望、「志願」はそれを実現するための具体的な行動 という違いが、それぞれの言葉の使い分けのポイントです。

「志望校」「志願校」それぞれのニュアンス

「志望校」と「志願校」という言葉も、先ほどの「志望」と「志願」の違いを理解すれば、そのニュアンスが掴めます。

「志望校」とは、文字通り、自分が「行きたい」と心の中で思っている学校のことです。まだ受験するかどうかは未定で、憧れの学校や、自分に合っていそうだと感じている学校全般を指します。例えば、

  • 「憧れの 志望校 は、偏差値が高いあの学校です。」
  • 「将来の夢を叶えるために、〇〇学部がある学校を 志望校 としています。」

のように使われます。これは、まだ「なりたい自分」に近づくための、希望の場所というイメージです。

一方、「志願校」は、実際に受験しようと決めて、入学願書などを提出した学校のことを指します。つまり、具体的な進学先として、候補に挙がっている、あるいは既に申し込んでいる学校です。

  1. 「推薦入試で、〇〇大学に 志願校 を絞りました。」
  2. 「一般入試に向けて、複数の 志願校 を検討中です。」

このように、 「志望校」は夢や理想、「志願校」は現実的な選択肢 という違いがあります。

「志望理由」と「志願理由」の書き分け

面接や願書でよく聞かれるのが「志望理由」や「志願理由」です。これらも、「志望」と「志願」の違いを意識して書くことが大切です。

「志望理由」は、なぜその学校や会社に「行きたい」「入りたい」と思ったのか、という根本的な動機や熱意を伝えるものです。自分の将来の夢や目標と、その学校・会社がどのように結びつくのかを説明します。例えば、

  • 「貴学の〇〇という研究に興味があり、将来の夢である△△を実現するために、ぜひこの環境で学びたいと 志望 いたしました。」

のように、自分の内面的な動機を重視します。

一方、「志願理由」は、なぜその学校や会社に「応募しようと思ったのか」という、より具体的な行動の理由を伝えるものです。例えば、その学校・会社でなければならない理由や、自分がどのように貢献できるか、といった点を具体的に示します。

  1. 「貴社の△△という事業に魅力を感じ、これまでの経験を活かして貢献できると考え、 志願 いたしました。」

このように、 「志望理由」は「なぜ行きたいのか」という熱意、「志願理由」は「なぜ応募するのか」という具体的な行動の理由 を説明する際に使い分けられます。

「志望」と「志願」を間違えるとどうなる?

では、もし「志望」と「志願」を間違えて使ってしまうと、どうなるのでしょうか?

例えば、面接などで「私の志願理由は、将来世界一周旅行をすることです」と言ってしまったら、相手は「え?それは旅行の志願理由?」と混乱してしまうでしょう。これは、単に言葉の使い方が間違っているだけでなく、自分の考えを相手に正確に伝えられていないことになります。

自分の進路や将来について話すとき、言葉の正確な意味を理解し、適切に使い分けることは、相手に信頼感を与えるためにも非常に重要です。

また、書類作成などでも、「志望」と「志願」のどちらが適切かを見誤ると、意図が伝わりにくくなってしまう可能性があります。

  • 「志望」→ 内面的な願望、将来の目標
  • 「志願」→ 具体的な応募、意思表示

この基本的な違いを常に意識しておきましょう。

まとめ:自分の気持ちと行動を整理しよう!

「志望」と「志願」の違い、少しずつ理解できたでしょうか?「志望」は心の中にある「こうありたい」「ここに行きたい」という願い。「志願」は、その願いを実現するために、具体的な行動を起こすことです。この二つの言葉を正しく理解し、自分の気持ちや行動を整理することで、進路選択がより具体的で、確かなものになっていきます。自分の「志望」をしっかりと持ち、それを叶えるための「志願」をしていきましょう!

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