「民法」と「刑法」、どちらも「法」という名前がついているけれど、一体何が違うんだろう? そう思っている人も多いはず。実は、この二つの法律は、私たちの生活に深く関わっているのに、その役割や目的は大きく異なるんだ。ここでは、 民法 と 刑法 の 違い を、それぞれの特徴を掘り下げながら、わかりやすく解説していくよ!

目的と対象の違い

まず、一番大きな違いは、それぞれの法律が「何を」「誰のために」守ろうとしているか、という点にあるんだ。民法は、主に個人と個人との間の「権利」や「義務」を定めている法律。例えば、物を買ったり売ったり、お家を借りたり貸したり、結婚したり、といった日常的なやり取りでのルールを決めているのが民法なんだ。つまり、 個人間の公平な関係を築くこと が民法の大きな目的と言えるね。

一方、刑法は、社会全体の秩序を守るための法律。国が「これはダメだよ!」と定めた「犯罪」行為に対して、罰を与えることを目的としているんだ。例えば、泥棒をしたり、人を傷つけたりする行為は、社会の安全を脅かすから、刑法によって罰せられることになる。つまり、 社会全体の平和と安全を守ること が刑法の目的と言えるだろう。

具体的に、民法と刑法の対象となる行為を比べてみよう。

  • 民法 :
    • 契約(売買、賃貸借など)
    • 家族関係(結婚、相続など)
    • 損害賠償
  • 刑法 :
    • 窃盗罪
    • 傷害罪
    • 殺人罪

関わる主体と手続きの違い

次に、民法と刑法では、誰が、どんな手続きで関わるのかも違うんだ。民法では、原則として、問題が起きた当事者同士(例えば、お金を貸した人と借りた人)が話し合ったり、裁判を起こしたりして解決を目指す。この裁判のことを「民事訴訟」と呼ぶよ。国が直接「あなたが悪い!」と罰を与えるのではなく、 当事者間の権利義務をはっきりさせる ことが中心なんだ。

これに対して、刑法では、犯罪行為があった場合、まず警察や検察といった国の機関が捜査を行う。そして、犯罪だと判断されたら、検察官が裁判所に「この人を罰してください」と訴え出るんだ。これを「刑事訴訟」と呼ぶ。この手続きでは、国が国民の権利を制限してでも、社会の安全を守ろうとするんだ。つまり、 国が主体となって犯罪者を罰する という点が、民法との大きな違いだね。

手続きの流れを簡単に表にしてみると、こんな感じだよ。

民法 刑法
主体 個人(当事者同士) 国(警察、検察)
手続き 民事訴訟 刑事訴訟

目的とする解決の違い

民法と刑法では、最終的に目指している「解決」の形も大きく異なっている。民法における解決は、主に「損害の回復」や「権利の実現」なんだ。例えば、事故で車が壊されたら、民法に基づいて修理代を請求して、壊された状態を元に戻すことを目指す。つまり、 被害を受けた人が元の状態に戻れるようにすること が、民法の目指す解決なんだ。

一方、刑法における解決は、「犯罪者への処罰」と「再犯の防止」が主な目的となる。罰を与えることで、犯罪者自身に反省を促し、二度と同じ過ちを繰り返さないようにすることを目指すんだ。また、他の人々にも「こんなことをすると罰せられる」ということを示し、犯罪を抑止する効果も期待されている。つまり、 社会全体の秩序を保ち、安全を確保すること を目指しているんだ。

罰則の性質の違い

民法と刑法では、課される「罰則」の性質も全く違う。民法で定められているのは、主に「損害賠償」や「契約の無効」といった、権利や義務に関するもの。例えば、約束を守らなかったら、相手に損害を与えた分のお金を払わなければならない、といった形だ。これは、あくまでも 失われた権利を取り戻すための経済的な解決 が中心なんだ。

それに対して、刑法では、懲役、禁錮、罰金、拘留といった、人の自由や財産を直接奪う「刑罰」が科される。これは、犯罪行為に対する「制裁」であり、社会から隔離したり、財産を没収したりすることで、その行為の重大さを示し、社会からの排除を図る側面もある。つまり、 犯罪行為そのものに対する責任を問う という、より重い意味合いを持っているんだ。

適用される場面の違い

民法と刑法が適用される場面も、自然と異なってくる。民法は、日常生活のあらゆる場面で関わってくる。例えば、

  1. 友達とお金を貸し借りする時
  2. お店で商品を買う時
  3. アパートを借りる時
  4. 親から財産を相続する時

といった、個人間のやり取りでは、常に民法が背景にあるんだ。

一方、刑法が適用されるのは、社会のルールを破るような、より重大な「犯罪」行為があった時だ。例えば、

  • 誰かを殴って怪我をさせた時
  • お店の商品を無断で持ち去った時
  • 車を運転中に人をひいてしまった時

このような、法律で「犯罪」と定められている行為があった場合に、刑法が関わってくるんだ。

まとめ

ここまで、民法と刑法の違いについて、目的、手続き、解決、罰則、適用場面といった様々な角度から見てきたけれど、どうだったかな? 民法は個人間の公平な関係を、刑法は社会全体の安全を守るという、それぞれ大切な役割を持っていることがわかったと思う。どちらも私たちの生活を支える大切な法律だから、その違いを理解しておくと、きっと役立つはずだよ!

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