イベントを企画したり、参加したりする際に「共催」と「協賛」という言葉をよく耳にしますよね。これらは似ているようで、実はイベントにおける役割や関係性が大きく異なります。「共催 と 協賛 の 違い」をしっかり理解しておくと、イベントをよりスムーズに進めたり、自分たちの目的を達成したりするのに役立ちますよ。
イベントの「顔」になる? 共催の役割と責任
まず、「共催」について見ていきましょう。共催とは、文字通り「共に催す(もよおす)」こと。つまり、イベントの企画・運営に主体的に関わり、責任を分担する関係性を指します。イベントによっては、主導的な立場になることもあります。
共催を行う団体や企業は、イベントのコンセプト決めから、会場の手配、出演者の交渉、広報活動、当日の運営、そしてもちろん費用負担など、多岐にわたる役割を担います。 イベントの成功に対して、直接的な責任と権限を持っている のが共催の特徴です。
- 企画・運営への参加度 :非常に高い
- 責任範囲 :企画、運営、広報、費用など、幅広く分担
- メリット :イベントの方向性をコントロールしやすい、自団体の認知度向上に直結しやすい
「応援」してくれる味方! 協賛の役割とメリット
次に、「協賛」です。協賛は、イベントの企画・運営には直接関わりませんが、その趣旨に賛同して資金や物品、サービスなどを提供し、イベントを「応援」してくれる関係性を指します。例えるなら、イベントのスポンサーのような存在ですね。
協賛企業は、イベントの成功を願って、金銭的な支援(協賛金)だけでなく、自社の商品やサービスを提供したり、広報活動に協力したりすることもあります。その見返りとして、イベント内で自社のロゴを掲載してもらったり、ブースを出展したり、CMを流したりといった宣伝効果を得ることが一般的です。
協賛の主な形態は以下のようになります。
| 形態 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 金銭協賛 | 協賛金としてイベントの運営費用を支援する | イベントのパンフレットにロゴ掲載、当日会場に看板設置 |
| 物品・サービス協賛 | イベントに必要な物資やサービスを提供する | 景品提供、会場設営資材提供、広報協力 |
共催 と 協賛 の 違い:責任の重さで判断
「共催 と 協賛 の 違い」を理解する上で、最も分かりやすいのは「責任の重さ」です。共催は、イベントの成否に直接関わる責任を負いますが、協賛はあくまで「支援」であり、イベントの運営そのものに対する責任は持ちません。
例えるなら、:
- 共催 :一緒に料理を作る仲間。食材の準備から調理、盛り付けまで、みんなで協力して味を決める。
- 協賛 :美味しい料理が食べられるのを応援してくれる人。材料費の一部をくれたり、「おいしそうだね!」と声をかけてくれたりする。
このように、共催はイベントの「当事者」であり、協賛は「応援者」であるという捉え方ができます。
イベントの目的別、どちらを選ぶ?
では、イベントの目的によって、共催と協賛のどちらが適しているのでしょうか?
- イベントを自分たちの手で作り上げたい、イベントの方向性をしっかりコントロールしたい場合 : 共催 が向いています。
- イベントの認知度を高めたい、特定のターゲット層にアプローチしたいが、運営リソースが限られている場合 : 協賛 を募るのが効果的です。
また、共催団体同士で、それぞれの得意分野を活かして協力し合うことで、より質の高いイベントを作り上げることも可能です。
共催のメリット・デメリット
共催を行うことには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
メリット
- 企画・運営の自由度が高い :自分たちのアイデアを反映させやすい。
- 目的達成への貢献度が高い :イベントを通じて、自分たちの団体の目標を達成しやすい。
- ノウハウの蓄積 :イベント運営の経験を積むことができる。
デメリット
- 責任が重い :イベントがうまくいかなかった場合、その責任を負う必要がある。
- リソースの負担が大きい :企画から運営まで、多くの時間と労力、費用が必要になる。
- 関係者との調整が大変 :共催団体との意見調整や協力体制の構築が重要になる。
協賛のメリット・デメリット
一方、協賛してもらうことにも、メリットとデメリットがあります。
メリット
- 資金・物資の調達 :イベント開催に必要な資金や物品を確保できる。
- 広報・PR効果 :協賛企業を通じて、より多くの人にイベントを知ってもらえる可能性がある。
- 専門知識・ネットワークの活用 :協賛企業が持つ専門知識や人脈を活用できる場合がある。
デメリット
- イベントのコントロールが難しくなる場合がある :協賛企業の意向が反映されすぎると、当初の企画からずれてしまう可能性も。
- 見返りの提供が必要 :協賛企業への見返り(広告掲載など)を計画し、実行する必要がある。
- 関係構築・維持の手間 :協賛企業との良好な関係を築き、維持するためのコミュニケーションが不可欠。
共催と協賛、それぞれの依頼・交渉のポイント
共催や協賛を依頼する際、あるいは依頼を受ける際には、いくつかのポイントがあります。
共催を依頼する場合・受ける場合 :
- 目的の共有 :なぜ共催したいのか、どのようなイベントにしたいのかを明確に伝え、相手と目的を共有することが重要です。
- 役割分担の明確化 :誰が何を担当するのか、責任範囲を事前にしっかりと話し合い、合意しておく必要があります。
- 継続的なコミュニケーション :イベント開催まで、密に連絡を取り合い、進捗状況を共有することが大切です。
協賛を依頼する場合・受ける場合 :
- 魅力的な企画の提示 :イベントの概要だけでなく、協賛することで得られるメリット(ターゲット層へのアプローチ、PR効果など)を具体的に提示することが成功の鍵です。
- 明確なリターン(見返り)の設定 :協賛金や物品提供に対して、どのような見返りを提供できるのかを明確に示しましょう。
- 信頼関係の構築 :誠実な対応を心がけ、信頼関係を築くことが、長期的な協賛につながります。
このように、「共催 と 協賛 の 違い」を理解した上で、それぞれの関係性に合ったコミュニケーションを取ることが、イベントを成功に導くためには不可欠です。
イベントを企画する際、またはイベントに関わる際には、「共催」と「協賛」の役割を正しく理解し、目的に合った関係性を築くことが成功への近道です。どちらの関わり方が自分たちのイベントにとって最適なのか、じっくりと考えてみてくださいね。