「なんだか調子が悪いな…」と思ったとき、心療内科と神経内科、どちらに行けばいいのか迷ってしまうことってありますよね。実は、心療内科と神経内科は、名前が似ているようで、アプローチする体の部分や原因が違うんです。この違いを理解することは、 適切な治療を受けるためにとても重要 です。この記事では、心療内科と神経内科のそれぞれの特徴を分かりやすく解説し、あなたが迷わず受診できるお手伝いをします。

心療内科ってどんなところ? ~こころとからだのつながりを診る~

心療内科は、ストレスや心の悩みなどが原因で起こる体の不調を診る科です。例えば、学校や職場で嫌なことがあって、食欲がなくなったり、眠れなくなったり、動悸がしたり…そんな経験ありませんか?こういった、 「心の状態が体の症状として現れている」 場合に、心療内科は活躍します。

  • 主な症状の例:
    • 不眠(眠れない、途中で目が覚める)
    • 食欲不振・過食
    • 頭痛、腹痛、めまい(検査しても異常がない場合)
    • 動悸、息切れ
    • やる気が出ない、気分が落ち込む

心療内科では、問診(お医者さんに話を聞いてもらうこと)をしっかり行い、患者さんの生活背景やストレスの原因などを丁寧に聞き取ります。そして、薬物療法(お薬を使うこと)だけでなく、カウンセリングやリラクゼーション法など、様々な方法で心のケアを行い、体の症状の改善を目指します。

心療内科では、以下のような治療法が用いられることがあります。

  1. 薬物療法: 不安を和らげる薬、気分を安定させる薬など
  2. 精神療法(カウンセリング): 話をすることで気持ちを整理したり、ストレスへの対処法を学んだり
  3. 自律訓練法: リラックスする方法を身につけ、体の緊張を和らげる

神経内科ってどんなところ? ~脳や神経の「司令塔」を診る~

一方、神経内科は、脳や脊髄、末梢神経といった、体全体の動きや感覚をコントロールする「司令塔」の働きに異常がある場合に診る科です。手足がしびれたり、力が入らなくなったり、ふらついたり、ろれつが回りにくくなったり…といった、 「体の動きや感覚に直接関わる症状」 に注目します。

神経内科で診る主な体の部分 主な症状
頭痛、めまい、ふらつき、ろれつが回らない、物忘れ
脊髄 手足のしびれ、力が入らない、歩きにくい
末梢神経 手足のしびれ、痛み、力が入らない

神経内科では、診察に加えて、脳波検査、神経伝導検査、MRIなどの画像検査など、様々な検査を行います。これらの検査で、脳や神経に病気がないか、どこに問題があるのかを詳しく調べて、原因を特定していきます。

神経内科でよく診られる病気としては、以下のようなものがあります。

  1. 脳卒中(脳梗塞、脳出血): 突然の麻痺やろれつが回らない
  2. パーキンソン病: 体の動きがゆっくりになる、震え
  3. てんかん: 発作が起こる
  4. 多発性硬化症: 体の感覚が麻痺したり、動きにくくなる

心療内科と神経内科、両方に関わる症状って?

ここまで、心療内科と神経内科の違いを説明してきましたが、「あれ?この症状はどっちでも診てもらえるのかな?」と思った方もいるかもしれません。そうなんです、中には、心療内科と神経内科の両方に関わるような症状もあるんです。

例えば、頭痛やめまい。これらは、ストレスからくる心療内科的な原因で起こることもあれば、脳や神経の病気(神経内科の領域)からくることもあります。 どちらの科にかかるか迷った場合は、まずはかかりつけ医に相談する のが一番ですが、もし自分で判断するのであれば、 「体の機能そのものに異常があるのでは?」 と感じる場合は神経内科、 「ストレスや心の負担が原因かな?」 と感じる場合は心療内科を考えてみると良いでしょう。

心療内科と神経内科、受診のタイミングと判断基準

では、具体的にどんな時にどちらの科を受診すれば良いのでしょうか。判断の基準をいくつかご紹介します。

  • こんな時は心療内科へ:
    • 気分の落ち込みが続く
    • 原因のはっきりしない体の不調(胃痛、動悸など)で、ストレスを感じている時
    • 眠れない、食欲がないなどの症状があり、生活に支障が出ている時

心療内科は、心と体の両面からアプローチするため、 「元気が出ない」「イライラする」 といった心の変化に加えて、それに伴う体の不調がある場合に適しています。医師は、あなたの話をよく聞き、心の状態を安定させるためのアドバイスや治療を行います。

一方、神経内科は、以下のような場合に受診を検討しましょう。

  1. こんな時は神経内科へ:
    • 手足のしびれや麻痺、力が入らない
    • 急にろれつが回らなくなった、顔の片側がゆがんだ
    • 激しい頭痛やめまいが続く(吐き気や嘔吐を伴う場合)
    • 歩くのがふらつく、まっすぐ歩けない

神経内科は、 体の動きや感覚をつかさどる神経系の病気 を診断・治療します。これらの症状は、重大な病気のサインである可能性もあるため、早めの受診が大切です。

心療内科と神経内科、併用することはあるの?

実は、心療内科と神経内科の治療は、 お互いに連携して行われることも少なくありません。 例えば、脳卒中を起こした方が、リハビリテーション(機能回復訓練)をしながら、その過程で生じる精神的な落ち込みを心療内科でケアするといったケースです。

また、体の病気が原因で気分が落ち込んでしまうこと(二次的なうつ病など)もあれば、逆に心の不調が体の病気を悪化させてしまうこともあります。そのため、 症状によっては、両方の科で専門的な治療を受けることが、より良い回復につながる 場合があります。専門医同士が連携することで、患者さん一人ひとりに最適な治療計画が立てられるのです。

まとめ:迷ったら相談!

心療内科と神経内科の主な違いは、 「心の状態が原因で起こる体の不調」 を診るのが心療内科、 「脳や神経そのものの病気」 を診るのが神経内科だということです。どちらの科を受診すべきか迷った場合は、まずはかかりつけ医に相談するのが一番確実です。かかりつけ医が、あなたの症状に合った専門科を紹介してくれます。自分の体や心の声に耳を傾け、適切な医療機関を受診して、健康な毎日を送りましょう!

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