「景品」と「賞品」、どちらも何かをもらえるときに使う言葉ですが、実はちょっとした違いがあります。この違いを理解しておくと、懸賞やプレゼント企画に参加するときにもっと楽しくなるかもしれませんね。今回は、この「景品 と 賞品 の 違い」を分かりやすく解説していきます。
景品と賞品、一体何が違うの?
まず、一番大きな違いは、その「目的」にあります。景品は、商品やサービスを買ってもらうため、あるいはキャンペーンに興味を持ってもらうための「販促活動」の一部として用意されることが多いです。例えば、お菓子を買ったらオマケでついてくるキャラクターグッズなどがこれにあたります。 この目的を理解することが、景品と賞品の違いを掴む上で重要です。
一方、賞品は、スポーツの大会やコンテスト、クイズ番組などで、一番になった人や、特に優れた成績を収めた人に贈られるものです。これは、その人の「努力」や「実力」を称えるためのものです。分かりやすく言うと、景品は「買ってもらうためのついで」、賞品は「頑張ったご褒美」といったイメージでしょうか。
景品と賞品について、もう少し具体的に見ていきましょう。
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景品
- 目的:購買意欲の促進、認知度向上
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例:
- 商品購入者へのプレゼント
- アンケート回答者への謝礼
- イベント参加者へのノベルティグッズ
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賞品
- 目的:優秀者への表彰、モチベーション向上
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例:
競技・コンテスト 賞品 スポーツ大会 トロフィー、メダル、賞金、スポーツ用品 コンテスト 賞状、賞金、賞品(家電、旅行券など) クイズ番組 豪華賞品(車、家具、現金など)
景品表示法との関連性
「景品」という言葉は、法律でも使われています。それが「景品表示法」です。この法律は、消費者が商品やサービスを選ぶ際に、誤解したり、不当に誘引されたりしないように、景品類の提供に関するルールを定めています。つまり、景品表示法でいう「景品」は、より広範な意味で使われているのです。
景品表示法では、景品の上限額などが定められています。これは、過度な景品競争によって、本来の商品やサービスの価格や品質が歪められるのを防ぐためです。例えば、商品価格の10倍を超える景品は提供できない、といったルールがあります。
この法律のポイントは以下の通りです。
- 目的 :景品類の表示に関する規制
- 対象 :一般消費者
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内容
:
- 景品類の限度額(取引価額によって異なる)
- 優良誤認表示・有利誤認表示の禁止
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例
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- 「くじ引きで○○が当たる!」(オープン懸賞)
- 「この商品を買ったら、もれなく△△プレゼント!」(クローズド懸賞)
ここで注目したいのは、「オープン懸賞」と「クローズド懸賞」という言葉です。オープン懸賞は、誰でも応募できるもの、クローズド懸賞は、商品購入などの条件を満たした人が応募できるものです。景品表示法では、これらの懸賞で提供できる景品の上限額も細かく定められています。
懸賞における景品と賞品
懸賞に参加するとき、私たちは「景品」が当たる、あるいは「賞品」が当たる、と言いますよね。この場合、両方の言葉が混同して使われることも多いのですが、厳密には少し意味合いが異なります。
懸賞で、商品購入やサービス利用を条件に、抽選で当たるものは「景品」と呼ばれることが多いです。これは、やはり販促活動の一環だからです。例えば、コンビニでお菓子を買って応募すると、旅行券が当たるキャンペーンなどがあります。
一方、クイズ番組の正解者や、スポーツ大会の優勝者などがもらうものは「賞品」です。これは、その人の実力や知識が認められて贈られるものです。
懸賞における景品と賞品を整理すると、以下のようになります。
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景品
:
- 特徴:購買促進、応募のハードルがある場合が多い
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例:
- 食品メーカーの「○円以上お買い上げで抽選で当たる!」
- 携帯電話会社の「新規契約でプレゼント!」
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賞品
:
- 特徴:実力や知識の評価、参加賞のようなものも含む場合がある
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例:
懸賞の種類 該当するもの クイズ大会 正解者への賞品 スポーツイベント 上位入賞者への賞品 一般公募コンテスト 優秀作品への賞品
景品と賞品の「目的」の違い
景品と賞品の最も本質的な違いは、その「目的」にあります。景品は、企業が自社の商品やサービスをもっと多くの人に知ってもらい、買ってもらうために使います。だから、「うちの商品を買ってくれたら、こんな素敵なものが当たるかも!」という期待感を持たせるわけです。
対して賞品は、頑張った人、優れた成果を出した人を「称える」ことが目的です。これは、その人の努力や才能を認め、さらに次へのモチベーションに繋げるためのものです。例えば、オリンピックで金メダルを取った選手に贈られる賞金や品々は、まさにその功績を称えるための「賞品」と言えます。
目的をまとめると、以下のようになります。
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景品
:
- 企業側の目的:販売促進、顧客獲得、ブランドイメージ向上
- 消費者の期待:お得感、ワクワク感
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賞品
:
- 主催者側の目的:参加者のモチベーション維持、優秀者の表彰、イベントの盛り上げ
- 受賞者の感情:達成感、栄誉、満足感
このように、景品は「販売」に、賞品は「評価・表彰」に重きが置かれています。
景品と賞品の「性質」の違い
景品と賞品では、その「性質」にも違いが見られます。景品は、多くの場合、商品やサービスに「付随」して提供されます。つまり、それ単体で価値があるというよりは、あくまで「おまけ」や「特典」としての側面が強いのです。
一方、賞品は、その「賞」や「評価」そのものに価値があり、受賞者にとっては名誉となることもあります。賞金やトロフィー、メダルなどは、その人の努力や成果を形にしたものと言えるでしょう。
性質の違いを比較してみましょう。
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景品
:
- 特徴:購入や応募の「インセンティブ」(動機付け)
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例:
- 「○○円以上の購入で、オリジナルグッズプレゼント!」
- 「アンケートに答えて、抽選で○名様に賞品をプレゼント!」
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賞品
:
- 特徴:競争や努力の「対価」または「成果」
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例:
コンテストの種類 賞品の内容 絵画コンクール 最優秀賞:賞金、個展開催の機会 音楽オーディション グランプリ:デビューの権利、賞金 プログラミングコンテスト 優勝:高額賞金、特別賞
景品と賞品の「法的扱い」の違い
先ほど景品表示法に触れましたが、景品と賞品では、法律上の扱いにも若干の違いがあります。景品表示法で規制されるのは、主に「景品」です。これは、先述の通り、消費者を不当に誘引しないためのルールが定められているからです。
一方、「賞品」は、競技やコンテストなどの「成績」に対する報酬とみなされる場合が多く、景品表示法の規制対象外となることもあります。ただし、これもケースバイケースであり、主催者がどのように位置づけているかによって変わってくることもあります。
法的扱いについて、ポイントをまとめます。
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景品
:
- 主な規制:景品表示法
- 規制内容:景品類の提供に関する上限額、表示方法など
- 目的:消費者の公正な商品選択
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賞品
:
- 主な扱い:成績に対する報酬、表彰
- 景品表示法の適用:場合による(懸賞の形態による)
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例:
- 「スポーツ大会優勝者には、賞金○○円!」(成績報酬)
- 「クイズ大会正解者には、豪華賞品!」(懸賞としての性格も持つ)
つまり、景品は「販売促進」という側面が強いため、法律で厳しくチェックされる傾向にあるのです。
日常でよく見かける景品と賞品
私たちは、日常生活の様々な場面で景品や賞品を目にしています。例えば、スーパーで「○円以上お買い上げで、抽選で○○が当たる!」というのは、典型的な「景品」の例です。これは、お店側が「もっとたくさん買ってもらいたい」という狙いがあって行っているキャンペーンだからです。
一方、テレビ番組でクイズに正解した人がもらう高価な品物や、スポーツで上位に入賞した人がもらうメダルや賞金などは、「賞品」と呼ばれることが一般的です。これは、その人の知識や実力が評価された結果だからです。
身近な例をいくつか挙げてみましょう。
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景品
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- スーパーのレジ横にある「おまけ」
- コンビニで買ったお菓子に付いている「シール」や「ミニフィギュア」
- 雑誌の「読者プレゼント」
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賞品
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- テレビ番組の「クイズ正解者への賞品」
- スポーツ大会の「優勝・準優勝賞品」
- コンテストの「入選賞品」
場面 言葉 お祭りのくじ引き 「景品」と呼ぶことが多い 卒業式の表彰 「賞」や「賞品」と呼ぶことが多い
このように、文脈や状況によって、どちらの言葉がより適切か、という使い分けがあります。
景品と賞品の違い、いかがでしたでしょうか? どちらも嬉しいものですが、その背景にある目的や性質を知ると、より深く理解できますね。これからは、懸賞に参加したり、プレゼントをもらったりする際に、「これは景品かな?それとも賞品かな?」と考えてみると、さらに面白くなるかもしれませんよ!