贈り物をする際に、お祝いの気持ちを伝えるために添えられる「掛け紙」と「のし紙」。なんとなく似ているようで、実はそれぞれに意味や使い方が違うんです。今回は、そんな 掛け紙 と のし紙 の 違い を、分かりやすく、そしてちょっと詳しく解説していきますね。
掛け紙 と のし紙 の違い、基本を押さえよう!
まず、一番大切なのは、掛け紙と のし紙 の違いを理解すること。これを知っているだけで、贈る相手への配慮がぐっと伝わるようになりますよ。
- 掛け紙(かけがみ) :包装紙の上からかける、より広い意味での「装飾紙」のこと。お祝い事全般に使われ、デザインも豊富です。
- のし紙(のしがみ) :掛け紙の一種で、特に「のし」と呼ばれる縁起の良い飾りがついたもの。結婚祝いや出産祝いなど、慶事(おめでたいこと)に限定して使われます。
つまり、のし紙は掛け紙の仲間であり、よりフォーマルで特別な意味合いを持つものと言えます。 この違いを意識することが、失礼なく、気持ちよく贈り物をするための第一歩 なのです。
| 種類 | 用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| 掛け紙 | お祝い、感謝、内祝いなど幅広く | デザイン豊富、カジュアルにも使える |
| のし紙 | 結婚祝い、出産祝い、新築祝いなど慶事 | 「のし」の飾りがついている、フォーマル |
「のし」って何?
「のし」と聞くと、あの小さくて黄色い飾りが思い浮かびますよね。この「のし」が、のし紙に特別な意味を持たせています。
- 歴史的な意味 :昔は、アワビを薄く伸ばして乾燥させた「干し鮑(ほしあわび)」を贈る習慣がありました。これは長寿の象徴とされ、貴重な贈り物として扱われていたのです。
- 現代の「のし」 :現代では、この干し鮑を模した飾りが印刷されたものが一般的です。アワビは「熨斗(のし)」という漢字で書かれることから、「のし」と呼ばれるようになりました。
- 縁起物としての役割 :のし紙につけられた「のし」は、お祝いの気持ちや、贈る相手の長寿や幸せを願う縁起物としての意味合いが強いのです。
- 弔事では使わない :この縁起物の意味合いが強いため、お葬式やお香典返しなどの弔事(お祝い事ではないこと)では、のし紙は使いません。
掛け紙の選び方
掛け紙は、のし紙よりも自由度が高いのが特徴です。どんな時にどんな掛け紙を選べば良いか、いくつかポイントを見ていきましょう。
- お祝い事全般に使える :誕生日プレゼント、ちょっとしたお礼、内祝いなど、幅広いシーンで活用できます。
- デザインで気持ちを表現 :キャラクターものが印刷されたものや、季節感のある柄、シンプルな無地のものなど、贈る相手の好みや、プレゼントの内容に合わせて選ぶと、より気持ちが伝わります。
- カジュアルな贈り物に最適 :あまりかしこまりすぎず、親しい間柄での贈り物には、華やかなデザインの掛け紙がよく合います。
例えば、友人への誕生日プレゼントなら、好きなキャラクターが描かれた掛け紙や、明るい色のものを選ぶと喜ばれるでしょう。一方、目上の方へのお礼には、落ち着いた色合いや、上品な柄の掛け紙を選ぶのがおすすめです。
| 贈る相手 | プレゼントの例 | おすすめの掛け紙 |
|---|---|---|
| 友人 | 誕生日プレゼント、お土産 | キャラクター柄、明るい色、イラスト入り |
| 家族 | 母の日、父の日、記念日 | 花柄、感謝のメッセージ入り、落ち着いた色合い |
| 職場の人 | お世話になったお礼、送別品 | シンプルな無地、上品な柄、落ち着いた色合い |
のし紙の使い分け
のし紙は、慶事(おめでたいこと)に使うことが決まっています。しかし、慶事の中でも、さらに細かく使い分けることで、より丁寧な印象を与えることができます。
- 結婚祝い :結婚のお祝いには、「紅白結び切り」ののし紙を使います。これは、一度結んだらほどけないように、という願いが込められています。
- 出産祝い :出産祝いも「紅白結び切り」が一般的ですが、赤ちゃんの成長を願って、赤やピンク系の華やかなデザインのものも人気です。
- 新築祝い、快気祝い :これらの場合も「紅白結び切り」が基本です。
- お見舞い(病気や怪我) :快気祝い(病気や怪我が治ったお祝い)で使うのし紙は、「紅白結び切り」ですが、お見舞い品そのものに掛ける場合は、熨斗(のし)のない掛け紙を選ぶこともあります。
また、のし紙には「表書き」といって、贈り物の名目(例:「御祝」「内祝」など)を上部に、贈り主の名前を下部に記載します。この表書きの書き方にも、マナーがありますので、贈る前に確認しておくと安心です。
水引の色と結び方
のし紙について語る上で、欠かせないのが「水引」です。水引の色や結び方にも、それぞれ意味が込められています。
- 紅白 :お祝い事全般に使われます。
- 金銀 :より格調高いお祝い事、例えば結婚祝いや、叙勲など特別な行事で使われます。
- 黒白(弔事用) :お葬式やお香典返しなど、弔事の際に使われます。
結び方にも種類があります。
- 蝶結び(花結び) :何度でも結び直せることから、出産祝い、入学祝い、就職祝いなど、何度あっても嬉しいお祝いに使われます。
- 結び切り :一度結ぶとほどきにくいため、結婚祝い、お見舞い、弔事など、一度きりであってほしい、または繰り返してほしくないお祝い・事柄に使われます。
表書きの書き方
のし紙に書く「表書き」は、贈り物の内容を明確に伝えるための大切な要素です。間違った書き方をすると、意図が伝わらなかったり、失礼にあたったりすることもあります。
- 御祝 :一般的なお祝い事全般に使えます。
- 内祝 :出産や結婚、入学などのお祝いをいただいた際に、感謝の気持ちを込めて贈るお返しに書きます。
- 御礼 :お世話になったことへの感謝の気持ちを伝える際に使います。
- 御見舞 :病気や怪我をされた方へのお見舞いの品に書きます。
贈る相手や状況に合わせて、適切な表書きを選びましょう。迷った場合は、贈るお店の店員さんに相談してみるのも良い方法です。
まとめ:掛け紙 と のし紙 の違いを理解して、素敵な贈り物を!
いかがでしたか? 掛け紙 と のし紙 の違い、そしてそれぞれの使い分けについて、ご理解いただけたでしょうか。どちらも、贈る相手への「おめでとう」「ありがとう」という気持ちを形にするための大切なアイテムです。今回ご紹介した知識を参考に、ぜひ、あなたからの贈り物をより一層素敵なものにしてくださいね。