日本語と英語の発音には、いくつかの顕著な違いがあります。これらの違いを理解することは、双方の言語をより自然に、そして正確に話すために非常に重要です。日本 語 と 英語 の 発音 の 違い を知ることで、リスニング力も向上し、コミュニケーションがもっとスムーズになるはずです。
母音と子音の特性
日本語の母音は「あ」「い」「う」「え」「お」の5つが基本で、それぞれが短く、はっきりと発音される傾向があります。一方、英語には日本語にはない母音や、長さや口の形によって意味が変わる母音が多く存在します。例えば、「beat」と「bit」では、「i」の音が微妙に異なります。 この母音の微妙な違いを捉えることが、ネイティブの発音に近づくための第一歩です。
子音においても、日本語には存在しない音が英語にはたくさんあります。「l」と「r」の区別や、「th」の音(例えば "think" や "that")は、日本人学習者にとって特に難しいポイントです。
- 日本語の「ら行」は、英語の「l」と「r」の中間のような音に聞こえることがあります。
- 英語の「th」の音は、舌を軽く噛むようにして発音します。
以下に、いくつかの発音の違いをまとめました。
| 日本語 | 英語 | 例 |
|---|---|---|
| あ、い、う、え、お | 短母音、長母音、二重母音など多様 | beat (イー) vs bit (イ) |
| ら行 (la, li, lu, le, lo) | l (舌を上あごにつけない) vs r (舌を丸める) | light vs right |
| (th音なし) | th (舌を軽く噛む) | think, that |
アクセントとイントネーション
日本語は「高低アクセント」と呼ばれる、音の高さで単語の意味が変わる言語です。「橋(はし)」と「箸(はし)」は、声の高さのつけ方で意味が区別されます。しかし、英語は「強弱アクセント」が基本で、単語の中でどの音節を強く発音するかで意味が変わります。例えば、"record" という単語は、名詞の場合は最初の音節を強く、動詞の場合は後ろの音節を強く発音します。
イントネーション、つまり文全体の抑揚も大きく異なります。日本語は比較的平坦なイントネーションで話されることが多いのに対し、英語は疑問文や感嘆文でイントネーションが大きく変化します。このイントネーションの違いを理解せずに単語だけを練習しても、不自然な英語になってしまうことがあります。
- 単語ごとのアクセントを意識する。
- 文全体の抑揚(イントネーション)を真似てみる。
- ネイティブスピーカーの話し方を注意深く聞く。
例えば、友達に「元気?」と聞く場合、日本語では「元気?」と平坦に言うことが多いですが、英語では "How are you?" のように、語尾が上がっていくイントネーションになります。
音の連結と脱落
日本語では、単語は比較的独立して発音される傾向がありますが、英語では単語と単語が滑らかに繋がって発音される「リンキング」という現象が頻繁に起こります。例えば "an apple" は「アナッポー」のように聞こえ、"n" の音が前の単語の "a" に繋がっています。
また、英語では、発音しにくい音や、文脈上不要な音が「脱落」することもよくあります。例えば "What are you doing?" は、ネイティブスピーカーが話す際には "Whatcha doin'?" のように聞こえることがあります。この音の連結や脱落を理解しないと、ネイティブの速い会話についていくのが難しくなります。
- リンキング:子音で終わる単語の後に母音で始まる単語が来ると、音が繋がる。
- 脱落:文脈上不要な音や、発音しにくい音が消える。
以下に、リンキングの例をいくつか挙げます。
| 単語1 | 単語2 | 繋がった発音 |
|---|---|---|
| get | out | get out (ゲラウッ) |
| look | at | look at (ルッカッ) |
脱落の例としては、"going to" が "gonna" になるなどがあります。このような変化に慣れることで、リスニング力が格段に向上します。
長音と短音の区別
先ほども少し触れましたが、英語には日本語にはない長音と短音の区別がはっきりしています。これは母音だけでなく、場合によっては子音にも影響します。例えば、"ship"(船)と "sheep"(羊)では、「i」の音が短く発音されるか長く発音されるかで意味が全く異なります。この微妙な長さの違いを聞き分ける練習は、発音を正確にするために不可欠です。
学習者は、単語を覚える際に、その母音が短いのか長いのかを意識して練習することが大切です。口の形や舌の位置を意識しながら、ネイティブの発音を真似てみましょう。
- 短母音の練習。
- 長母音の練習。
- 意味の違いを意識しながら発音する。
例えば、「プール」(pool)と「プル」(pull)では、母音の長さが大きく違います。英語では、この長短の区別を間違えると、相手に意図が伝わりにくくなることがあります。
無声音と有声音の区別
英語には、日本語にはない「無声音」と「有声音」のペアが多く存在します。例えば、「p」と「b」、「t」と「d」、「s」と「z」、「k」と「g」などです。これらの音は、口の形や舌の位置は似ていますが、声帯が振動するかしないかで区別されます。「p」は無声音で声帯は振動せず、「b」は有声音で声帯が振動します。
これらの区別が曖昧だと、例えば "pen"(ペン)と "ben"(ベン、男性名)のような単語を聞き間違えたり、発音を間違えたりすることがあります。実際に声を出して、喉に手を当てて声帯の振動を感じながら練習すると効果的です。
- p(無) vs b(有)
- t(無) vs d(有)
- s(無) vs z(有)
- k(無) vs g(有)
「ice」と「eyes」、「pear」と「bear」などの単語で、これらの区別を意識して発音練習をしてみると良いでしょう。
鼻音と口音の区別
英語には、日本語の「ん」のように鼻から抜ける音(鼻音)と、口から抜ける音(口音)が明確に区別される場面があります。特に、単語の最後に来る "m" や "n" の発音は、その後の音によって変化することもあります。例えば "run" の "n" は、単独で発音される場合と、次の単語の始まりに影響を与える場合があります。
また、"ng" の音(例えば "sing" の語尾)は、日本語にはない独特の鼻音で、舌の奥を上あごの奥につけて発音します。これらの鼻音と口音の区別をマスターすることで、より自然でクリアな英語の発音に近づくことができます。
- "m" と "n" の発音を練習する。
- "ng" の音を意識して発音する。
- 鼻から息が抜ける感覚、口から息が抜ける感覚を掴む。
「come」と「con」のような、鼻音と口音の区別が意味を変える単語で練習すると、効果的です。
まとめ
日本 語 と 英語 の 発音 の 違い を理解し、それぞれの言語の特性を掴むことは、言語習得において非常に大きなメリットをもたらします。今回ご紹介した母音、子音、アクセント、イントネーション、音の連結・脱落、長短音、有声音・無声音、鼻音・口音といったポイントを意識して、日々の学習に取り入れてみてください。継続的な練習と、ネイティブスピーカーの音を真似る努力を続けることで、あなたの発音はきっと上達するはずです。