「教育 課程(きょういくかてい)」と「カリキュラム」、この二つの言葉、似ているようで少し違うんです。でも、学校で何がどう教えられるのかを知る上で、 教育 課程 と カリキュラム の 違い を理解することは、とっても大切なんですよ。

教育 課程とは? 学校教育の「大枠」を決めるとは

まず、「教育 課程」について考えてみましょう。これは、国が「こんな力をつけましょうね」と定めた、学校教育全体の「大枠」のようなものです。小学校から高校まで、どんな教科を、どのくらいの時間で、どんな目標をもって学ぶのか、といった国の考え方がギュッと詰まっています。

例えば、小学校の算数では「数を数えられる」「簡単な計算ができる」といった目標があって、それを達成するために、国は「この単元はこれくらい時間をかけましょう」とか、「こんな内容を盛り込みましょう」と、全国共通の基準を示しています。 この国の基準こそが、教育 課程なのです。

教育 課程は、いわば「国のロードマップ」です。このロードマップに沿って、それぞれの学校が具体的な学習計画を立てていくことになります。教育 課程がないと、学校ごとにバラバラな教育になってしまい、生徒たちが公平に学べなくなってしまいますからね。

  • 教育 課程は国の定めた「大枠」
  • 全国共通の基準
  • 学校教育全体の目標や内容を示す

カリキュラムとは? 学校ごとの「具体的な学習計画」

次に、「カリキュラム」です。これは、教育 課程という大枠をもとに、それぞれの学校や先生が「じゃあ、うちの学校では、この教育 課程の目標を達成するために、具体的にこんな授業をやろう!」と決めた、もっと細かい「学習計画」のことです。

国が示した「算数でこの目標を達成しましょう」という教育 課程を受けて、先生たちは「この単元では、この教科書を使い、この実験を取り入れて、こんな活動をしながら、〇〇の力を伸ばしましょう」といった、日々の授業で何をするかを計画します。 この具体的な計画こそが、カリキュラムなのです。

カリキュラムは、学校の特色や生徒たちの状況に合わせて、柔軟に作られます。例えば、ある学校では、地域の自然を生かした体験学習をカリキュラムに多く取り入れるかもしれませんし、別の学校では、ICT(情報通信技術)を活用した授業を積極的に行うかもしれません。教育 課程は基本ですが、カリキュラムは学校の個性を反映させる部分と言えるでしょう。

教育 課程 カリキュラム
国の定めた「大枠」 学校が作る「具体的な学習計画」
全国共通の基準 学校ごとの特色を反映

教育 課程とカリキュラムの関係性

教育 課程とカリキュラムは、切っても切れない関係にあります。例えるなら、教育 課程が「旅行の目的地」だとすれば、カリキュラムは「そこへ行くための具体的なルートや、立ち寄る場所、移動手段」のようなものです。目的地(教育 課程)があるからこそ、そこへたどり着くための計画(カリキュラム)を立てることができます。

国が定めた教育 課程に沿って、各学校はカリキュラムを作成します。このカリキュラムに基づいて、先生たちは授業を行い、生徒たちは学習を進めていくのです。 つまり、カリキュラムは教育 課程を実現するための手段と言えます。

ただし、カリキュラムは一度作ったら終わりではありません。生徒たちの成長や社会の変化に合わせて、見直しや改善が繰り返されます。教育 課程という大きな目標を見失わずに、より良い学びを提供できるように、カリキュラムは常に進化していくのです。

  1. 教育 課程(目的地) → カリキュラム(ルート)
  2. カリキュラムは教育 課程実現のための手段
  3. カリキュラムは継続的に見直される

教育 課程の目的

教育 課程の最も重要な目的は、国民全体が一定水準の教育を受けられるようにすることです。どこの学校に通っても、同じような学習内容や目標が設定されていることで、公平な教育機会が保障されます。

また、将来、社会に出たときに必要とされる基礎的な知識や技能、思考力、判断力、表現力などを育むことも、教育 課程の大きな柱です。時代が変化しても、社会を生き抜くために必要な力を、教育 課程は示しています。

さらに、道徳観や情操、協調性といった、人間として大切な心のあり方を育むことも、教育 課程では重視されています。知識だけでなく、豊かな人間性を育むことも、教育の重要な役割なのです。

  • 公平な教育機会の保障
  • 社会で必要な基礎学力・能力の育成
  • 豊かな人間性の涵養

カリキュラムの多様性

カリキュラムは、学校の所在地や生徒たちの特性、地域社会のニーズなどによって、様々な形をとります。例えば、都市部の学校では、最新のテクノロジーを活用した授業に力を入れるかもしれませんし、過疎地域の学校では、地域の伝統文化や産業を学ぶ機会を多く設けるかもしれません。

また、学校が独自に設定できる「特色ある教育課程」というものもあります。これは、国が定めた教育 課程の基準を満たしつつ、学校ならではの教育内容をプラスするものです。 この多様性が、生徒たちの興味関心を引き出し、主体的な学びを促すことに繋がります。

例えば、ある高校では、専門分野に特化したコースを設け、より深く学べるカリキュラムを用意しているかもしれません。また、国際的な視野を育むために、海外の学校との交流プログラムをカリキュラムに組み込んでいる学校もあります。

  1. 地域や生徒の特性を反映
  2. 学校独自の特色を出すことが可能
  3. 多様な学びの機会を提供

教育 課程の改訂

教育 課程は、社会の変化や新しい研究成果を取り入れるために、定期的に改訂されます。例えば、情報化社会の進展に伴い、プログラミング教育が必須になったり、グローバル化に対応するために、外国語教育のあり方が見直されたりします。

改訂される際には、専門家や教育関係者、保護者、そして生徒たちの意見も参考にしながら、慎重に検討が進められます。 より良い教育を目指して、教育 課程は常にアップデートされているのです。

改訂された教育 課程は、その後の学校のカリキュラム作成に大きな影響を与えます。新しい教育 課程の趣旨を理解し、それを実現するためのカリキュラムを、各学校が工夫して作っていくことになります。

改訂の目的 改訂のプロセス
社会の変化への対応 専門家や関係者の意見を反映
新しい知識・技術の導入 慎重な検討と議論

カリキュラム・マネジメント

「カリキュラム・マネジメント」とは、学校が主体となって、教育 課程の目標を達成するために、カリキュラムを計画し、実施し、評価し、改善していく一連の活動のことです。学校全体で、生徒たちの学びをより良くするために、どのようにカリキュラムを運営していくかを考えることです。

これまでのカリキュラムは、先生一人ひとりが授業ごとに計画を立てることが中心でしたが、カリキュラム・マネジメントでは、学校全体で「この目標を達成するためには、1年生から3年生まで、どのような学びの繋がりが必要か?」といった、より長期的・全体的な視点でカリキュラムを捉え直します。 生徒たちの成長を一段と確かなものにするための、学校の「経営戦略」のようなものです。

例えば、ある単元で学んだことが、次の学年の別の単元でどのように活かされるのか、といった教科横断的な学びを意識したカリキュラムを組むことも、カリキュラム・マネジメントの一環です。生徒たちが「なぜこれを学ぶのか」を理解し、学びの連続性を実感できるように工夫します。

  • 学校が主体となってカリキュラムを運営
  • 計画・実施・評価・改善のサイクル
  • 教科横断的な学びを意識

指導要領と教育 課程

「指導要領(しどうようりょう)」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これは、文部科学省が定める「学習指導要領」のことを指す場合が多く、教育 課程の具体的な内容を定めたものです。つまり、 指導要領は、教育 課程をより詳しく、具体的に示したもの と言えます。

教育 課程は「何を、なぜ学ぶのか」といった大きな方向性を示すのに対し、指導要領はその教育 課程を実現するために、「各教科でどのような内容を、どの学年で、どのくらいの時間で教えるのか」といった、より詳細な指示が含まれています。

学校現場では、この学習指導要領を基にして、具体的なカリキュラムが作られていきます。指導要領があるからこそ、全国どこの学校でも、一定水準の教育が提供できるわけです。

  1. 指導要領は教育 課程を具体化したもの
  2. 各教科の学習内容や時間数を示す
  3. 全国一律の教育水準を担保

さて、これまで「教育 課程」と「カリキュラム」の違いについて、それぞれの意味や関係性を見てきました。教育 課程は国が定める「大枠」であり、カリキュラムは学校が作る「具体的な学習計画」です。この二つを理解することで、学校での学びがどのように成り立っているのか、より深く理解できたのではないでしょうか。

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