「整水器と浄水器の違いって、結局何が違うの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。一見似ているようで、実はそれぞれ得意なことが全く違うんです。この違いを理解することで、ご家庭にぴったりの一台を選ぶことができますよ。ここでは、整水器と浄水器の根本的な違いから、それぞれの特徴、そして選び方のポイントまで、分かりやすく解説していきます。
浄水器:不純物を取り除き、安全でおいしい水へ
まずは、私たちがよく耳にする「浄水器」について見ていきましょう。浄水器の主な役割は、水道水に含まれる様々な不純物を取り除き、より安全で飲みやすい水にすることです。例えば、水道水特有のカルキ臭や、赤サビ、カビ臭などを除去し、クリアな味わいにしてくれます。これは、私たちの健康を守る上で 非常に重要な役割 です。
浄水器には、大きく分けていくつかの種類があります。それぞれの構造やフィルターの性能によって、除去できる不純物の種類や量が変わってきます。
- 蛇口直結型:手軽に設置でき、価格も比較的安価。
- 据え置き型:シンクの上や下に設置し、フィルター性能が高いものが多い。
- ビルトイン型:キッチンのシンク下に設置するタイプで、見た目がスッキリ。
浄水器のフィルターは、様々な素材が使われています。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
| フィルターの種類 | 除去できるもの |
|---|---|
| 活性炭 | カルキ臭、カビ臭、トリハロメタンなど |
| 中空糸膜 | 赤サビ、濁り、細菌、微粒子など |
| イオン交換樹脂 | 鉛、農薬、カドミウムなど |
整水器:お水の「質」そのものを変える魔法
一方、「整水器」は、浄水器とは一線を画す存在です。単に不純物を取り除くだけでなく、電気分解という技術を使って、水道水の性質そのものを変化させ、健康に良いとされる「アルカリ性電解水」などを生成します。これは、お水の「質」を高めることに焦点を当てた製品と言えるでしょう。
整水器で生成されるお水は、一般的に「電解水」と呼ばれます。この電解水には、さらにいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。
- アルカリ性電解水:胃腸の働きを助けるとされ、飲用としてよく使われます。
- 酸性電解水:殺菌効果や洗浄効果があるとされ、掃除やうがいなどに利用されます。
- 中性電解水:pHが中性で、飲用にも掃除にも使える万能タイプもあります。
整水器の仕組みは、電気分解にあります。水道水を電気分解することで、プラス極からは酸性の水、マイナス極からはアルカリ性の水が生成されます。この生成されるお水のpH(酸性・アルカリ性の度合い)を調整できるのが、整水器の大きな特徴です。
安全性と健康促進:どちらを重視するか
「安全でおいしい水を飲みたい」という目的であれば、浄水器が第一候補となるでしょう。水道水に含まれる有害物質や不快な臭いを取り除くことで、安心して飲むことができます。特に、お子さんや高齢者のいるご家庭では、水質への配慮が大切ですよね。
一方、「健康増進に役立つ水を飲みたい」という方には、整水器がおすすめです。整水器で作られるアルカリ性電解水は、体内の酸化を防ぐ効果が期待できると言われています。もちろん、これらの効果は科学的な研究が進められている段階ですが、毎日の水分補給で健康をサポートしたいと考える方にとっては、魅力的な選択肢となり得ます。
設置場所とメンテナンス:手間とコストの比較
設置場所やメンテナンスの面でも、両者には違いがあります。一般的に、浄水器は蛇口に直接取り付けるタイプや、シンクの上に置くタイプが多く、比較的簡単に設置できます。フィルターの交換も、製品によって異なりますが、定期的に行う必要があります。
整水器は、蛇口に分岐水栓を取り付けたり、シンク下に本体を設置したりする場合が多く、浄水器に比べて少し大掛かりな工事が必要になることがあります。また、整水器もフィルター交換が必要ですが、電極部分のクリーニングなど、浄水器よりも少し手厚いメンテナンスが推奨される場合もあります。
価格帯:初期費用とランニングコスト
価格帯についても、考慮すべき点です。浄水器は、安価な蛇口直結型から高機能なビルトイン型まで幅広く、数千円から数十万円まで様々です。フィルター交換のランニングコストも、製品や交換頻度によって異なります。
整水器は、一般的に浄水器よりも高価な傾向があります。初期費用は十万円を超えるものも珍しくありません。しかし、生成されるお水の量や機能性を考えると、長期的に見ればコストパフォーマンスが良いと感じる人もいるでしょう。こちらも、フィルター交換やメンテナンスの費用を考慮する必要があります。
生成される水のpH:選ぶ基準の一つ
生成される水のpHは、整水器と浄水器を分ける最も大きな特徴です。浄水器は、基本的に水のpHを大きく変えることはありません。塩素や不純物を取り除くだけで、元の水道水のpHに近い水が生成されます。
一方、整水器は、電気分解によってアルカリ性、酸性、中性といった様々なpHの水を生成できます。この「pHを選べる」という点が、整水器ならではの機能であり、目的に応じて使い分けができるのが魅力です。例えば、飲用にはアルカリ性、野菜を洗うときには弱アルカリ性、といった具合です。
このように、整水器と浄水器の違いは、生成される水の種類と、その水の特性にあります。どちらが良いかは、ご家庭のニーズやライフスタイルによって異なります。
結局のところ、整水器と浄水器のどちらを選ぶかは、あなたが「どのような水を求めているのか」によって決まります。安全でおいしい水をシンプルに楽しみたいなら浄水器。さらに健康への効果や、飲用以外の活用方法も重視するなら整水器。それぞれの特徴を理解し、ご自身の生活に合った一台を見つけてくださいね。