日本語って、相手への敬意を表す言葉遣いがとっても大切ですよね。「敬語」と「謙譲語」、この二つの違いって、実はそこまで難しくないんです!今日の記事では、「敬語 と 謙譲 語 の 違い」を分かりやすく解説していきます。この違いを理解することで、あなたの日本語がもっと豊かになりますよ。
敬意を表す「敬語」と、自分をへりくだる「謙譲語」の基本
まずは、基本的なことから。「敬語」は、相手を敬う気持ちを表す言葉全般を指します。話し相手や話題になっている人物を高めることで、その人への尊敬の念を示すんですね。例えば、「先生がいらっしゃいます」という場合、「いる」を「いらっしゃる」にすることで、先生という目上の人を敬っています。 この相手への敬意を忘れないことが、日本語のコミュニケーションにおいて非常に重要です。
一方、「謙譲語」は、自分自身や自分の身内(会社や家族など)の動作をへりくだって言うことで、結果的に相手を高める言葉です。例えば、「私が参ります」と言う代わりに、「私が伺います」と言ったり、「私がいたします」と言う代わりに「私が申しあげます」と言うのが謙譲語の例です。これは、自分の行動を低く見せることで、相対的に相手を上位に見せる効果があるんです。
では、具体的にどのように使い分けるのか、簡単な表で見てみましょう。
| 場面 | 敬語(相手を高める) | 謙譲語(自分をへりくだる) |
|---|---|---|
| 行く | いらっしゃる | 伺う、参る |
| 言う | おっしゃる | 申しあげる |
| する | なさる | いたす |
尊敬語と謙譲語の「仕組み」に迫る!
「敬語」は、大きく分けて「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の三つに分類されます。今日は特に「尊敬語」と「謙譲語」の「違い」に焦点を当ててみましょう。
尊敬語は、相手や第三者の行為、状態、持ち物などを高めて言う言葉です。:
- 「先生は お読みになっている 。」(読む→お読みになる)
- 「社長が お見えになりました 。」(来る→お見えになる)
- 「こちらは 先生のお車 です。」(車→お車)
謙譲語は、自分や身内の行為をへりくだって言うことで、相手への敬意を表す言葉です。:
- 「私が 拝見いたします 。」(見る→拝見する)
- 「後ほど、 お持ちいたします 。」(持つ→お持ちする)
- 「 ご説明させていただきます 。」(説明する→ご説明させていただく)
このように、尊敬語は「相手」を主語にし、謙譲語は「自分」を主語にするという点が、大きな違いと言えるでしょう。
「尊敬語」は相手を「高く」する!
尊敬語は、文字通り「尊敬」の気持ちを込めて、相手や第三者を「高く」見せるための言葉です。具体的には、次のようなパターンがあります。
- ア行五段活用動詞+「れる」「られる」 :例「読む」→「読める」(これは尊敬語ではないので注意!)→「 お読みになる 」
- サ行変格活用動詞+「れる」 :例「する」→「される」(これも二重敬語になる場合がある)→「 なさる 」
- 特別な尊敬語動詞 :例「いる」→「 いらっしゃる 」、「食べる」→「 召し上がる 」、「言う」→「 おっしゃる 」
これらの言葉を使うことで、相手への敬意をストレートに伝えることができます。例えば、友達に「昨日、何食べた?」と聞く代わりに、「昨日、 召し上がりました か?」と聞けば、相手への丁寧さが伝わります。
さらに、名詞を「お」や「ご」で飾ることで、尊敬の気持ちを表すこともあります。:
- 「 お名前 は何ですか?」
- 「 ご意見 をお聞かせください。」
「謙譲語」は自分を「低く」する!
謙譲語は、自分の行動をへりくだることで、相手を「高く」見せるための言葉です。こちらは、大きく分けて二つの種類があります。
- 謙譲語Ⅰ :自分の動作が、相手や第三者に向かう場合に、その相手や第三者を高める謙譲語。
- 謙譲語Ⅱ(丁重語) :自分の動作が、聞き手や、聞き手が属する組織に向かう場合に、その動作を丁重に述べる謙譲語。
例えば、「私が 伺います 。」という場合、これは謙譲語Ⅰです。相手のところへ行くという動作なので、相手を高めています。一方、「 拝見いたします 。」という場合、これは謙譲語Ⅱ(丁重語)として使われることもあります。これは、自分の「見る」という行為を、聞き手に対して丁重に述べているからです。
謙譲語も、尊敬語と同様に、特別な動詞があります。:
- 「行く」→「 参る 」、「 伺う 」
- 「言う」→「 申す 」、「 申しあげる 」
- 「する」→「 いたす 」
「丁寧語」は、どんな場面でも使える万能選手!
さて、敬語の三つ目、「丁寧語」についてもおさらいしておきましょう。丁寧語は、相手や場面に関わらず、言葉遣いを丁寧にすることで、相手への配慮を示す言葉です。:
- 「です」「ます」「ございます」
- 「〜でございます」
例えば、「おいしいです。」「〜という本です。」「ございます。」といった、日常的によく使う言葉ですね。これは、相手が目上かそうでないかに関わらず、誰に対しても使うことができる、とても便利な言葉遣いです。だから、「敬語」という言葉を聞くと、まずこの「丁寧語」を思い浮かべる人も多いかもしれません。
丁寧語は、相手に不快感を与えず、スムーズなコミュニケーションを図るための基礎となります。:
- 「すみません、 ありがとうございます 。」
- 「 〜でございます 。」
「二重敬語」は避けるのが賢明!
敬語には、さらに「二重敬語」という、少し複雑なルールがあります。これは、尊敬語を二重に重ねてしまうことで、かえって不自然になったり、間違った敬語になってしまうことです。
- 例:「 おっしゃられる 」(「おっしゃる」+「られる」)→ 正しくは「 おっしゃる 」
- 例:「 ご尊敬なさる 」(「ご尊敬」+「なさる」)→ 正しくは「 ご尊敬される 」
このような二重敬語は、本来は一つの敬語で十分なところを、さらに敬意を強めようとして間違って使ってしまうケースが多いです。 正しい敬語の使い方を覚えることは、相手に失礼なく、かつ洗練された印象を与えるために大切です。
「謙譲語Ⅱ(丁重語)」をマスターしよう!
先ほど少し触れた「謙譲語Ⅱ」、別名「丁重語」は、特にビジネスシーンなどでよく使われます。これは、自分の身内の動作を、聞き手に対して丁重に述べることで、相手への配慮を示す言葉です。
- 拝見する (見る)
- 伺う (聞く、尋ねる)
- 申しあげる (言う)
- いたす (する)
例えば、社外の人に「この資料を 見せていただきます 。」と言う場合、「見せる」という動作は自分から相手に向かうわけではないので、謙譲語Ⅰではありません。しかし、自分の「見る」という行為を、相手に丁寧に伝えたいので、丁重語として「 拝見いたします 。」と言うのが適切です。
このように、謙譲語Ⅱは、自分の行動を低く見せるというよりは、相手との関係性を意識して、相手に失礼のないように言葉を選ぶためのものです。:
- 「 伺った ところによると、〜です。」(聞く→伺う)
- 「 拝見いたしました 。非常に参考になりました。」(見る→拝見する)
これらの言葉を使いこなせると、ビジネスでの信頼度もぐっと上がりますよ。
今日の記事では、「敬語 と 謙譲 語 の 違い」について、基本的なことから少し応用的な部分まで解説しました。敬語は、相手を思いやる気持ちを形にした、とても美しい日本語です。今回学んだことを参考に、ぜひ普段の会話で意識してみてくださいね!