「就労支援」という言葉を聞いたことはありますか?障害のある方などが働くためのサポートなのですが、実は「A型」と「B型」の2種類があるのをご存知でしょうか。今回は、この 就労 支援 a 型 と b 型 の 違い について、それぞれの特徴やどんな人に向いているのかを分かりやすく解説していきます。
A型とB型の違いを徹底解剖!
まず、就労支援A型とB型の大きな違いは、「雇用契約を結ぶかどうか」という点です。A型は、事業所と雇用契約を結び、最低賃金以上の給料をもらいながら働くことができます。一方、B型は雇用契約を結ばず、作業の成果に応じた工賃をもらう形になります。
この雇用契約の有無が、それぞれの事業所の特徴や利用できる方の条件に大きく影響します。
-
A型
- 雇用契約を結ぶ
- 最低賃金以上の給料
- 原則、週5日、1日8時間勤務
- 通勤手当や社会保険あり
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B型
- 雇用契約を結ばない
- 作業の成果に応じた工賃
- 勤務日数や時間は柔軟
- 通勤手当や社会保険なし(※事業所による場合あり)
つまり、A型はより一般の会社に近い働き方を目指す人、B型は自分のペースで無理なく働きたい人に向いていると言えます。
A型事業所の特徴とメリット
就労支援A型事業所では、利用者さんは事業所の「従業員」という立場になります。そのため、労働基準法に基づいて、雇用契約、給料、労働時間、休憩時間などがきちんと定められています。これは、安定した収入と社会保障を得ながら働きたい方にとっては、非常に大きなメリットです。
具体的には、以下のようなメリットがあります。
- 雇用契約による安心感
- 最低賃金以上の給与
- 社会保険(健康保険、厚生年金保険、雇用保険)への加入
- 通勤手当の支給(事業所による)
- 職業スキルの習得と定着
A型事業所では、軽作業や事務作業など、様々な仕事が用意されています。それぞれの適性に合わせて仕事を選び、専門的なスキルを身につけることも可能です。また、常時雇用を前提とした訓練を受けることができるため、将来的には一般企業への就職を目指すことも視野に入ってきます。
| 項目 | A型事業所 |
|---|---|
| 雇用形態 | 雇用契約あり |
| 賃金 | 最低賃金以上 |
| 勤務時間 | 原則週5日、1日8時間 |
| 社会保険 | 加入可能 |
B型事業所の特徴とメリット
一方、就労支援B型事業所は、雇用契約を結ばない「非雇用型」のサービスです。利用者は「利用者」という立場になり、事業所から作業の委託を受けて、その成果に対して「工賃」が支払われます。この工賃は、作業時間や内容、事業所の経営状況などによって変動します。
B型事業所の大きな特徴は、その「柔軟性」にあります。以下のようなメリットがあります。
- 自分のペースで働ける :体調や気分に合わせて、勤務日数や時間を調整しやすい
- 様々な作業に挑戦できる :軽作業、内職、データ入力など、多種多様な仕事がある
- 就労の「きっかけ」として利用できる :まずは働くことに慣れる、社会とのつながりを持つ
- 生活リズムを整える :決まった時間に起き、活動する習慣が身につく
B型事業所は、次のような方におすすめです。
- 体調に波があり、フルタイムでの勤務が難しい方
- すぐに一般企業での就職が難しいと感じている方
- まずは働くことに慣れたい、社会との接点を持ちたい方
- 働くための練習や訓練の場を求めている方
B型事業所では、作業を通じて集中力や忍耐力を養ったり、コミュニケーション能力を高めたりすることもできます。将来的にA型事業所や一般企業へのステップアップを目指すための準備期間として活用することも可能です。
利用できる人の条件について
就労支援A型とB型では、利用できる人の条件が異なります。これは、それぞれの事業が提供するサービスの内容に合わせたものです。
A型事業所 の利用条件は、主に以下の通りです。
- 就労移行支援事業所などを利用したが、一般企業への就職が困難と判断された方
- 50歳以上で、一般企業への就職が困難と判断された方
- 障害や難病があり、就労経験がない、または長期間就労から遠ざかっていた方で、一定の年齢に達している方
つまり、A型は「働く意欲があり、雇用契約を結んで働くことが可能な方」が対象となります。
一方、 B型事業所 の利用条件は、比較的緩やかです。
- 18歳以上で、障害や発達の特性があり、一般企業への就職が難しい方
- 就労移行支援事業所などを利用したが、希望や状況に合わなかった方
- (※一部の事業所では、65歳以上の方も利用できる場合があります)
「働くこと」を目標にするというよりは、「働くための準備」や「社会とのつながり」を重視する方が利用しやすいと言えます。
どんな仕事ができるの?
A型事業所とB型事業所でできる仕事の内容も、事業所の運営方針によって様々ですが、一般的に以下のようなものがあります。
A型事業所 では、雇用契約を結ぶため、より企業に近い業務内容が期待できます。
- 軽作業 :検品、梱包、シール貼り、組み立てなど
- 事務補助 :データ入力、書類作成、電話応対、ファイリングなど
- 清掃・調理補助 :施設内の清掃、簡単な調理業務など
B型事業所 では、作業のペースや難易度を調整しやすい仕事が多い傾向があります。
- 内職・手作業 :部品の組み立て、袋詰め、アクセサリー制作など
- 軽作業 :ポスティング、チラシ配り、簡単な仕分け作業など
- PC作業 :データ入力、文字起こし、簡単なWebサイト更新など
どちらの事業所でも、利用者さんのスキルや興味に合わせて仕事が提供されます。また、企業から請け負った仕事を事業所内で行う場合もあれば、事業所が独自に商品やサービスを開発して提供している場合もあります。
将来的なステップアップについて
就労支援A型とB型は、それぞれ異なる目的を持っていますが、どちらも最終的な目標として「就労」を視野に入れています。
A型事業所 では、雇用契約を結び、一定期間働くことで、職業スキルやビジネスマナーを身につけることができます。これらの経験は、将来的に一般企業への就職を目指す上で大きな強みとなります。卒業生の中には、一般企業に転職したり、独立したりする方もいます。
B型事業所 は、まず働くことに慣れるためのステップとして利用されることが多いです。B型で働くことに慣れてきたら、よりステップアップを目指して、A型事業所や就労移行支援事業所、あるいは一般企業への就職を検討することもあります。B型事業所での経験は、働くことへの自信や意欲を高めるきっかけになります。
このように、A型とB型は、利用者の状況や目標に応じて、柔軟にキャリアパスを築くことができるようになっています。
就労支援A型とB型の違いを理解することは、自分に合ったサポートを見つけるための第一歩です。どちらの事業所も、障害のある方が自分らしく働くための大切な場所です。もし興味がある方は、ぜひ一度相談してみてください。