「子宮頸がん」と「子宮がん」、名前は似ていますが、実はまったく違う病気です。この二つの違いを理解することは、ご自身の健康を守る上でとても大切です。今日は、この「子宮頸がん と 子宮がん の違い」について、みなさんに分かりやすくお伝えしますね!

子宮のどこにできるかで決まる!子宮頸がん と 子宮がん の違い

まず、一番大事な「子宮頸がん と 子宮がん の違い」は、がんが子宮のどの部分にできるか、ということです。子宮は、赤ちゃんを育てる「ふくろ」のような臓器ですが、場所によって名前が分かれています。上の方にある、丸い部分を「子宮体部(しきゅうたいぶ)」といい、下の方にある、細くなった部分を「子宮頸部(しきゅうけいぶ)」といいます。

子宮頸がんは、その名の通り、子宮の「入り口」である子宮頸部にできるがんです。一方、子宮がんは、子宮の「本体」である子宮体部にできるがんです。この「できる場所の違い」が、病気の原因や症状、治療法にも大きく影響してきます。 ご自身の体のことを正しく知ることが、病気の早期発見・早期治療につながります。

このように、子宮頸がんと子宮がんは、できる場所によって区別されます。それぞれの特徴を理解することで、より適切な予防や検診につながるでしょう。

  • 子宮頸がん: 子宮の入り口(子宮頸部)にできるがん
  • 子宮がん(子宮体がん): 子宮の本体(子宮体部)にできるがん

子宮頸がんの原因は「ウイルス」?

子宮頸がんの多くは、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスが原因で起こることが分かっています。このウイルスは、性交渉によって感染することがほとんどです。HPVにはたくさんの種類がありますが、その中でも発がん性の高いタイプが、子宮頸がんを引き起こすリスクを高めます。

HPVに感染しても、ほとんどの場合は自然にウイルスが排除されるため、がんになるわけではありません。しかし、一部の人はウイルスが長期間居座り、細胞の形を少しずつ変えていき、数年〜数十年かけてがんへと進行することがあります。 定期的な検診で、この変化を早期に発見することが非常に大切です。

HPV感染からがんになるまでの期間は長いため、すぐに症状が出るわけではありません。だからこそ、目に見える症状がなくても、定期的に検診を受けることが、子宮頸がん予防の鍵となります。

子宮頸がんの原因について、まとめると以下のようになります。

  1. HPV(ヒトパピローマウイルス)への感染
  2. ウイルスの種類(発がん性の高いタイプ)
  3. 感染が長期間続いた場合

子宮体がんの原因は「ホルモン」との関係が深い

一方、子宮体がんの原因は、子宮の内側にある「子宮内膜」という部分の細胞ががん化するものです。この子宮内膜は、女性ホルモンの「エストロゲン」の影響を受けて、毎月妊娠に備えて厚くなったり、妊娠しなかった場合に剥がれ落ちて月経になったりしています。 エストロゲンの影響が長期間続くと、子宮内膜が増殖しすぎて、がんになるリスクが高まると考えられています。

子宮体がんになりやすいのは、以下のような方々です。

要因 説明
閉経後 エストロゲンが単独で作用する期間が長くなるため
肥満 脂肪細胞からもエストロゲンが作られるため
未産・少産 妊娠・出産によってエストロゲンの影響を受ける期間が短くなるため
ホルモン補充療法(エストロゲンのみ) 医療的な理由でエストロゲンに触れる期間が長くなるため

このように、子宮体がんはホルモンバランスの乱れと深く関係していることが多いのです。

子宮頸がんの症状、どういう時に注意?

初期の子宮頸がんでは、ほとんど症状がないことが多いです。しかし、がんが進行してくると、以下のような症状が現れることがあります。

  • 性交渉の後の出血
  • 月経以外の不正出血(特に、おりものが増えたり、血が混じったりする場合)
  • 生理痛がひどくなる
  • 腰や足の痛み(がんが周りの組織に広がった場合)

これらの症状は、他の病気でも起こることがありますが、特に性交渉の後の出血や不正出血があった場合は、迷わず婦人科を受診しましょう。 早期発見のためには、症状が出た時にすぐに受診することが大切です。

子宮体がんの症状、見逃さないで!

子宮体がんも、初期には自覚症状がないことが多いですが、進行すると以下のような症状が現れることがあります。

  1. 不正出血: 特に閉経後の出血は要注意です。月経のような出血ではなく、少量の出血が続くこともあります。
  2. おりものの変化: おりものの量が増えたり、血が混じったり、悪臭がしたりすることがあります。
  3. 下腹部痛や腰痛: がんが進行すると、痛みを感じることがあります。

これらの症状は、更年期障害など他の原因でも起こりえますが、特に不正出血は注意が必要です。 「こんな出血、いつものことかな?」と思っても、一度婦人科で相談することが大切です。

検診で早期発見!子宮頸がん検診

子宮頸がんは、検診で早期に発見することができます。検診では、子宮の入り口から少し細胞を採取し、顕微鏡で観察して、がんになる前の異常(異形成)や、ごく初期のがんを見つけます。この検査は「子宮頸部細胞診」と呼ばれ、痛みも少なく、数分で終わります。

検診の頻度は、自治体によって異なりますが、一般的に2年に1回程度が推奨されています。 定期的な検診を受けることで、がんが進行する前に見つけることができ、治療も比較的簡単になります。

子宮頸がん検診の流れは、以下のようになっています。

  • 問診
  • 内診
  • 細胞診(子宮の入り口の細胞を採取)
  • (必要に応じて)超音波検査

子宮体がん検診、どんな検査?

子宮体がんの検診は、「子宮体部細胞診」という検査が一般的です。これは、子宮の奥の方から細胞を採取して、がん細胞がないかを調べる検査です。子宮頸がん検診に比べて、少しだけ痛みを感じることがあるかもしれませんが、こちらも短時間で終わります。

子宮体がん検診は、特に不正出血がある場合や、上記で挙げたようなリスクのある方には、定期的な受診が推奨されます。 早期に発見できれば、子宮を温存した治療ができる可能性もあります。

子宮体がん検診のポイントは以下の通りです。

検査名 検査内容 推奨される方
子宮体部細胞診 子宮内膜の細胞を採取して調べる 不正出血がある方、閉経後の方、リスクのある方

治療法も違う!子宮頸がん vs 子宮体がん

子宮頸がんと子宮体がんでは、がんのできた場所や性質が違うため、治療法も異なります。子宮頸がんの治療は、がんの進行度や年齢などを考慮して、手術、放射線療法、化学療法(抗がん剤)などが組み合わされます。

一方、子宮体がんの治療は、主に手術が中心となります。がんの進行度によっては、放射線療法や化学療法が追加されることもあります。 どちらのがんでも、早期に発見できれば、より体への負担が少ない治療が期待できます。

治療法の選択肢について、簡単にまとめると以下のようになります。

  • 子宮頸がん: 手術、放射線療法、化学療法
  • 子宮体がん: 手術(中心)、放射線療法、化学療法

予防と早期発見のためにできること

子宮頸がんも子宮体がんも、日頃から意識することで予防や早期発見につながることがあります。子宮頸がん予防には、HPVワクチン接種が有効な手段の一つです。また、どちらのがんでも、定期的な婦人科検診を受けることが何よりも大切です。

「まだ若いから大丈夫」「症状がないから大丈夫」と思わず、定期的に体の声に耳を傾け、専門家である医師に相談する習慣をつけましょう。

予防と早期発見のために、以下のことを心がけましょう。

  1. HPVワクチン接種(子宮頸がん予防)
  2. 定期的な婦人科検診(子宮頸がん・子宮体がん両方)
  3. 不正出血やおりものの変化など、気になる症状があったらすぐに受診
  4. 健康的な生活習慣(バランスの取れた食事、適度な運動など)

今日お話しした「子宮頸がん と 子宮がん の違い」を理解して、ご自身の健康管理に役立てていただけたら嬉しいです。どちらのがんでも、早期発見・早期治療が大切です。何か不安なことや気になることがあれば、一人で悩まず、すぐに婦人科を受診してくださいね。

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